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実家は牛200頭飼育、東京ドーム14個分の農地 帯広農業・宮北啓史&千田優瑚は自然とともに成長

帯広農業の千田(左)と宮北。もとは同じ階級で、切磋琢磨して成長した【写真:宮内宏哉】
帯広農業の千田(左)と宮北。もとは同じ階級で、切磋琢磨して成長した【写真:宮内宏哉】

「追い込みたいときは追い込める」自主性が部活にも好影響

 農業科学科の千田は初戦、ツェレンドゥラム・ダグワドルジ(福井工大福井)に巴投げで一本負け。「全国大会は初めてでしたが、相手は体つきも大きさも全然違う。歯が立たなかった」。それでも、もとは同じ階級のライバルだった宮北と切磋琢磨して掴んだインターハイで確かな足跡を残した。

 千田の実家は、十勝に66ヘクタールの広さの農地を持ち、小麦やジャガイモなどを作っている。東京ドーム約14個分の広さだ。「学校でもトラクターに乗って、畑を耕したりできるのは帯農ならでは。楽しいです」と笑う。

 冬は気温-10℃以下になることも珍しくない。1時間程度、屋外で実習を行ってから部活動に移るなど肉体的に厳しい時もあるが、それで心も体も鍛えられた。

「勉強、学びの場で自分がどれだけ取り組めるかを考えてこれましたし、部活でも自分で練習量を決められて、追い込みたいときは追い込める」と千田。実習などで培った自主性は部活動にも好影響を及ぼした。

 2人とも、卒業後はより学びを深められる大学へ進学予定。宮北は柔道を続け、千田は一区切りをつける。「最後の最後に自分の技を掴めた」と宮北の表情は晴れやかだった。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)

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