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【陸上】ライバルで投てきアベックV 市岐阜商の高校スター2人を強くする“いい悔しさ”

2人をさらに大きく成長させる“いい悔しさ”

「優勝はうれしいですけど、60メートルを目標としていたので悔しい気持ちもあります。満足せず上を目指したい。稲福は笑ってましたけど、ワンツーを取りたかったので、内心少し残念でした」(山下)

 ライバルには笑顔で接しながら、陰で悔し涙を流した3日後。男子砲丸投げでは、今度は稲福が輝く。予選から格の違いを見せつけ、17メートル53を記録。決勝の2投目で自己ベストとなる18メートル14をマークしたが、高校記録には7センチ、日本人初の20メートルという目標には届かなかった。

 お互いに初優勝を飾りながら、目標としていた記録を出せずに悔しさも残った大会。その“いい悔しさ”が、2人をさらに大きく成長させるはずだ。

(山田 智子 / Tomoko Yamada)

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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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