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【バスケ】歴史作った四日市商、エース不在が奏功“全員バスケ”で旋風「冬こそ日本一へ」

大会中に目標が「4強」から「日本一」へ上方修正

 井谷は「ここで自分がやらないとと思った。でも、おいしいところで点を決めただけかもしれないですけど…」と謙遜したが、試合中に桜花学園の井上眞一コーチが「4番(井谷)に全部やられているぞ」が檄を飛ばしたほど、そのプレーは対戦相手を手こずらせた。

 大会中、「ベスト4」だった目標は、「日本一」へと上方修正された。

「正直このインターハイは、開催地が小牧でやりやすさもあったし、同じ枠に安城学園(愛知)や桜花学園など東海のチームがいなかった分、勝ち上がりやすい面もあったと思うんです。それでも、そこで勝ち切れたことは自信になる。ベスト4になったことにプライドと責任を持って、ウインターカップで絶対に全国の舞台に帰ってきて、日本一に近づけるようにがんばりたいと思います」と堀江は力強く誓う。

 日本一になるために、絶対に超えなければいけない絶対女王・桜花学園には61-94で屈した。その差はまだ30点もある。それでも、ベスト4の先にある新たな景色を見るために、“泗商”は今大会で見せた「粘り強さ」を武器にその高い壁に挑み続ける。

(山田 智子 / Tomoko Yamada)

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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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