[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

【パンパシ水泳】なぜ“元不登校スイマー”が日の丸を掴んだのか 23歳・砂間敬太、異端のキャリアとは

9日に開幕するパンパシ水泳(東京、テレビ朝日系で中継)の注目選手22人を毎日紹介する「THE ANSWER」の「パンパシ水泳カウントダウン連載」。開幕まであと2日の第20回は男子背泳ぎの砂間敬太(イトマン東進)。小中学校時代に不登校を経験し、一度は水泳も辞めたという経緯を持つ異色の22歳が初代表で目指すものとは――。

初代表となった男子背泳ぎ・砂間敬太【写真提供:テレビ朝日】
初代表となった男子背泳ぎ・砂間敬太【写真提供:テレビ朝日】

「あと2日!パンパシ水泳カウントダウン連載」―唯一無二の経歴を持つ22歳の素顔

 9日に開幕するパンパシ水泳(東京、テレビ朝日系で中継)の注目選手22人を毎日紹介する「THE ANSWER」の「パンパシ水泳カウントダウン連載」。開幕まであと2日の第20回は男子背泳ぎの砂間敬太(イトマン東進)。小中学校時代に不登校を経験し、一度は水泳も辞めたという経緯を持つ異色の22歳が初代表で目指すものとは――。

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

 ◇ ◇ ◇

 異端の“元不登校スイマー”が世界の舞台で輝きを放つ。初代表となった砂間は「ほっとしている気持ちが一番。ただ、ずっと目指してきたものなので、すごくうれしい」と笑った。もともとは個人メドレーが主戦場で萩野公介、瀬戸大也の背中を追ってきたが、今回は背泳ぎに絞った。「代表に入ることを第一に考えて、悔しい気持ちを打ち消して一本にしました」と振り返った。

 天理高時代から好記録をマークし、注目されていた逸材。中大を経て、ようやく日の丸を掴んだ23歳のキャリアは、異色そのものだ。小学4年の途中から学校に行かなくなった。いわゆる“不登校”だ。

「小6は何回か行って、修学旅行にも行ったんですよ。中学校も最初は行ったんですけど、『なんか違うな』『行きたくないな』みたいな。中1の6月くらいから行かなくなって、中3まで行ってないです。(理由は)行きたくなかっただけです。いじめられたとかはなく、ただ普通に行きたくなかったっていう」

 あっけらかんと過去を明かした砂間。その期間、水泳はやっていた。昼まで寝て、夜のスイミングスクールで練習する。「本当にニートみたいな生活をしていた」と笑う。不登校について「特に理由はない?」と聞いても「ないです」と言い切った。当然、親にも心配をかけたという。

「最初は休み始めた時はやっぱり、すごく親も動揺して、怒られたんですけど、本当に昔は頑固だった。行きたくないと思ったら、もう行きたくなかったんですよね。なんでと聞かれても『ただ行きたくない』というだけなんですが……。とにかく頑固で、それで喧嘩もありました」

 プールからも離れたこともあった。小4で一緒にやっていた野球と一緒に水泳を辞めた。すると一気に太ってしまい、「これ以上、太るのはダサイ」と思い、スイミングスクールのコーチが誘ってくれたのを機に復帰。中学も大半は学校に行かなかったが、水泳だけは続けていた。「学校も行っていなかったので、水泳しかないと思っていた」と振り返る。

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集