「17秒」の悲劇をスマホに刻んで 最後の10位発表、流した違う涙「嫌われても箱根に行けば報われる」――法大・野田晶斗
来年1月2、3日に行われる箱根駅伝の予選会が17日、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地から国営昭和記念公園までのハーフマラソン(21.0975キロ)のコースで行われた。法大は10時間40分8秒の突破ラインのギリギリ10位で、2年ぶり86度目の本大会出場を決めた。1年前の予選会は11位。主将の野田晶斗(4年)は、届かなかった「17秒」の悔しさを毎日、目に焼き付けてきた。

「THE ANSWER 陸上PLUS|STORY」 箱根駅伝予選会
来年1月2、3日に行われる箱根駅伝の予選会が17日、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地から国営昭和記念公園までのハーフマラソン(21.0975キロ)のコースで行われた。法大は10時間40分8秒の突破ラインのギリギリ10位で、2年ぶり86度目の本大会出場を決めた。1年前の予選会は11位。主将の野田晶斗(4年)は、届かなかった「17秒」の悔しさを毎日、目に焼き付けてきた。
朝起きた時も、寝る前も。「17秒」の悲劇を忘れることはなかった。野田はスマートフォンを見るたびに、1年前の悔しさを思い出した。「あの写真を見ると…頑張ろうという気持ちになった。悔しさを忘れないという思いに」と言う。
あの写真とは、1年前の予選会の結果を撮影した1枚だ。法大は11位。10位の立大との差は、わずか17秒だった。自身はチームトップの走りを見せた。それでも、もっとタイムを稼げていたら――。突きつけられた現実を受け止め、悔しさを忘れまいと、涙を流しながらシャッターを押した。
「人生で一番悔しかった」
だからこそ、日常で必ず目にするスマートフォンのロック画面に設定した。気が緩みそうになる時は、それを見て、自らを奮い立たせた。寮の部屋にも、当時のゼッケンを目に入る場所に置いた。
新チーム発足とともに主将に就任した。最初のミーティングでは「全員が当事者意識を持って欲しい」と強く求めた。「去年は箱根駅伝の予選直前に体調不良者も出ていました。それはチーム全員に当事者意識がなかったのが原因だと思いました」と言う。
時にはあえて厳しい言葉も投げかけた。柄じゃないかもしれない。でも「嫌われてもチームが箱根に行けば報われる」。まずは上級生から意識の統一を図り、チーム全体に浸透させていった。
日々の練習にも変化を求めた。以前は朝練習の開始ギリギリに来る選手もいたが、開始15分前に「動き出しの時間」を設けた。朝の始動が早まれば、前夜の過ごし方も自然と変わる。「そうすることで全ての部分の意識が変わった」。寮の規則や就寝時間など、基本的な生活習慣も徹底を求め、チームを引き締めていった。
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