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「17秒」の悲劇をスマホに刻んで 最後の10位発表、流した違う涙「嫌われても箱根に行けば報われる」――法大・野田晶斗

箱根駅伝予選会を10位で通過し歓喜する法大・野田晶斗主将(中央)【写真:中戸川知世】
箱根駅伝予選会を10位で通過し歓喜する法大・野田晶斗主将(中央)【写真:中戸川知世】

最後の10位発表で安堵の涙

 迎えた運命の予選会。野田は1時間2分59秒の全体42位、チーム2位で走り切った。本調子でなくとも、タイムをまとめた。「チーム内のトップも取れず、申し訳なかった」。正直に言えば、もう少しタイムを稼ぎたかったのも本音だった。

 強い覚悟で臨んできたからこそ、順位発表の瞬間が怖かった。

 7位、8位、9位……。次々と大学名が読み上げられるが、「法政大学」の名前は呼ばれない。残るは1校。不安と恐怖、そして自分を信じてついてきてくれた仲間への申し訳なさが押し寄せた。両手を握りしめ、何度も「大丈夫」と自分に言い聞かせた。最後の1枠で、やっと名前が呼ばれた時は、涙が止まらなかった。

「嬉しさと安心。本当によかったという気持ちでした」

 主将として責任を一身に背負ってきた。「チームを通過させられなければ、一番大きな責任は僕にある。チームみんな全員が本当に頑張ってくれたので」。仲間への感謝も忘れなかった。

 17秒に泣いた昨年の予選会から1年。この日も結果が表示された掲示板を写真に収めた。涙がない。今度は笑顔だった。

 もちろん、ギリギリの予選会10位通過に満足はしていない。野田は「何とか(本大会に)つながった。もう1度、足りなかった部分を徹底して見つめて、総力戦でシード権獲得を目指して頑張りたい」と下剋上を誓った。この日に撮った写真は、2年ぶりの箱根路で活躍する糧にする。

(THE ANSWER編集部・上田 悠太 / Yuta Ueda)

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