[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

日大ラグビー部変革のカギ 菊谷崇HCと主将・平坂桃一が考える「主体性」とは何か

平坂主将(右)との会話の中にも自然の流れで問いかけを入れ、考える場面を作る菊谷HC(左)【写真:荒川祐史】
平坂主将(右)との会話の中にも自然の流れで問いかけを入れ、考える場面を作る菊谷HC(左)【写真:荒川祐史】

主体性を持つことは、社会の一員として生活する上で必要なこと

――菊谷HCと中野克己監督は就任会見の時、チーム成長のカギは「主体性」を持つことだと仰っていました。平坂主将は「主体性」についてどう解釈しましたか。

平坂:難しかったですが、何かを言われて行動するのではなく、自分たちから発信する人間が増えれば、チームの雰囲気が良くなり、いいラグビーができるようになる。僕はそう解釈しました。

菊谷:会見の後で学生たちにも話しましたが、自分たちからラグビーをやりたいと思う内的動機をどうやって作るか。そこが主体性に繋がってくると思います。言われたから練習する。褒められたいからやる。そういった外的要因から、練習の意味や目指す方向を理解した上で自分からやろうと思う内的要因に移行するような仕掛けをしていきたいと。ラグビーを好きであり続けるためにも大切なものだと思います。

 そもそも、主体性はラグビーをしているからではなく、今後社会の一員として生活する上で必要なこと。大きな意味での主体性を根付かせるには、とても1年で完結するものではないので、新4年生には自分で環境作りをするクセをつけてもらいたいと思っています。

 例えば、オフの日に何をするのか。リカバリーにあてるのか、ウエイトをするのか、有酸素運動をするのか。要は自分に必要なものを理解し、メニューを考えるわけです。最初は何もないところから考えるのは難しいので、僕が大枠や選択肢を提供しながら自分で組み立てる習慣をつけ、最終的には何もないところから自分で動き、作れるようになればいいと思っています。

平坂:去年も個人で取り組む時間が割とあったんですが、何もせずに帰ってしまう選手が多くて。それに比べると今年は自分で考えてトレーニングに取り組む選手が増えました。周りを引っ張ったり、巻き込んだりできる選手が増えるといいのかもしれません。

菊谷:今日も終わった後にローイングマシンを使ったトレーニングをしましたけど、何人かでワイワイやっていれば、興味を示して足を止める選手がいる。興味を示してくれたら、こちらとしては「よし」。自主的にローイングマシンのトレーニングを始めたら「成功」。自分から動き出し仕掛けはいろいろ考えていきたいと思います。

(後編に続く)

【Bring Up Rugby Academy GW特別レッスン2022開催】
○日時:2022年5月4日(水)、5日(木)9時受付開始 ※両日ともに参加できる方に限る
○会場:スポーツ日大アスレティックパーク稲城ラグビー人工芝グラウンド
○対象:中学生(定員50人)最少催行人数20人
○費用:18,000円(レッスン料・お弁当代・飲料代等含む)※会場までの交通費は各自負担
○参加コーチ:小野澤宏時、菊谷崇、臼井智洋、奥井亮太
○申込期限:2022年4月17日(日)
○申込方法:下記、必要事項を明記の上、rugby@bu-as.comまでメールをお送り下さい。
 1.参加者氏名(ふりがな)2.学年 3.所属チーム 4.住所 5.緊急連絡先(携帯電話)6.保護者氏名 7.メールアドレス

(THE ANSWER編集部)

1 2 3
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集