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高校選抜バドミントン、齋藤駿が3冠 “ラリー力”向上で狙う、28年ロス五輪「金メダル」

6年後のロサンゼルス五輪を目指す【写真:平野貴也】
6年後のロサンゼルス五輪を目指す【写真:平野貴也】

インターハイの目標は「圧勝の3冠」

 シングルスの決勝戦は、相手が戦い方を変えてきてリズムが悪くなっても、攻め急がず粘り強く戦うことで第1ゲームを取り切ったことが大きな勝因だった。齋藤は、昨夏のインターハイ(シングルスで全国4強)で敗れた際に「厳しい戦いになった時に、自分のコントロールができていない」と課題を挙げていた。この1本は取りたいと思うと、攻撃を急いでミスが出たり、安全に行こうとしすぎて相手にプレッシャーをかけられず、攻められたりする部分があった。齋藤は「競った場面だからこそラリーを嫌がらず、ミスをしないように、そこにプラスして攻めを組み込めたのが良かった」と激戦を振り返った。

 中学時代は、身長174センチと長身で、スマッシュを打てば決まるという感覚でプレーしてきた。しかし、高校に入って相手の身体能力が追いついてくる感覚や、全日本総合選手権に出場して社会人のレシーブを簡単に打ち破れない経験を味わったことで、粘り強いラリーからのチャンスメークを習得しつつある。

 現在の身長は176センチほど。6年後のロサンゼルス五輪を目指し、今後、世界で活躍するには、ラリー力が欠かせない。長い手足は、守備範囲の広さにも生き、高さに頼らずとも十分に戦える。「もっと強くなるためにどうするか、突き詰めて、インターハイでは圧勝の3冠を目標に頑張りたい」と話した高校王者は、まだまだ進化するつもりだ。

 各種目の上位成績は、以下のとおり。

■男子団体
優勝:ふたば未来学園(福島)
準優勝:高岡第一(富山)
ベスト4:東大阪大柏原(大阪)
ベスト4:瓊浦(長崎)

■女子団体
優勝:柳井商工(山口)
準優勝:ふたば未来学園(福島)
ベスト4:四天王寺(大阪)
ベスト4:倉敷中央(岡山)

■男子単
優勝:齋藤駿(2年)=ふたば未来学園
準優勝:谷岡大后(1年)=ふたば未来学園
ベスト4:平田璃月(2年)=水島工業
ベスト4:菅原海斗(1年)=浪岡

■男子複
優勝:齋藤駿(2年)/岩野滉也(2年)=ふたば未来学園
準優勝:崎野翔大(2年)/谷岡大后(1年)=ふたば未来学園
ベスト4:犬嶋宏介(2年)/野村波輝(2年)=東大阪大学柏原
ベスト4:山岡陸歩(2年)/安保武輝(2年)=聖ウルスラ英智

■女子単
優勝:明地陽菜(2年)=柳井商工
準優勝:吉川天乃(2年)=倉敷中央
ベスト4:石川心菜(2年)=青森山田
ベスト4:遠藤美羽(1年)=作新学院

■女子複
優勝:室屋奏乃(2年)/今村涼(2年)=九州国際大付属
準優勝:新見桃芭(2年)/日野石杏(2年)=柳井商工
ベスト4:須藤海妃(1年)/山北奈緒(1年)=ふたば未来学園
ベスト4:山内のどか(2年)/牧野美涼(2年)=日章学園

(平野 貴也 / Takaya Hirano)

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