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東大、東海大、上智大 ホッケー関東学連広報で繋がった3人3様のカレッジライフ【#青春のアザーカット】

学校のこと、将来のこと、恋愛のこと……ただでさえ悩みが多い学生の毎日。その上、コロナ禍で“できないこと”が増え、心に広がるのは行き場のないモヤモヤばかり。そんな気持ちを忘れさせてくれるのは、スポーツや音楽・芸術・勉強など、自分の好きなことに熱中する時間だったりする。そんな学生たちの姿を、スポーツ・芸術など幅広い分野の第一線で活躍するプロカメラマン・南しずかが切り取る連載「#青春(アオハル)のアザーカット」。コロナ禍で試合や大会がなくなっても、一番大切なのは練習を積み重ねた、いつもと変わらない毎日。その何気ない日常の1頁(ページ)をフィルムに焼き付けます。(取材・文=THE ANSWER編集部・佐藤 直子)

所属大学も出身地も違うが、学連の仕事で繋がったホッケーを愛する3人
所属大学も出身地も違うが、学連の仕事で繋がったホッケーを愛する3人

連載「#青春のアザーカット」カメラマン・南しずかが写真で切り取る学生たちの日常

 学校のこと、将来のこと、恋愛のこと……ただでさえ悩みが多い学生の毎日。その上、コロナ禍で“できないこと”が増え、心に広がるのは行き場のないモヤモヤばかり。そんな気持ちを忘れさせてくれるのは、スポーツや音楽・芸術・勉強など、自分の好きなことに熱中する時間だったりする。

 そんな学生たちの姿を、スポーツ・芸術など幅広い分野の第一線で活躍するプロカメラマン・南しずかが切り取る連載「#青春(アオハル)のアザーカット」。コロナ禍で試合や大会がなくなっても、一番大切なのは練習を積み重ねた、いつもと変わらない毎日。その何気ない日常の1頁(ページ)をフィルムに焼き付けます。(取材・文=THE ANSWER編集部・佐藤 直子)

4頁目 関東学生ホッケー連盟広報 東京大学・吉田丈くん、東海大学・福田拓也くん、上智大学・伊藤霞さん

活動自粛から明けた後、久しぶりにみんなと一緒に練習した時、ホッケーの楽しさを再確認したという伊藤さん
活動自粛から明けた後、久しぶりにみんなと一緒に練習した時、ホッケーの楽しさを再確認したという伊藤さん

 2021年度関東学生ホッケー秋季リーグのパンフレットがある。試合日程表、全所属大学のメンバー表と集合写真、男女それぞれ今季の注目選手など、情報がたっぷりと詰まった88ページの力作。この1冊が繋ぐのが、関東学生ホッケー連盟(学連)で広報を務める3年生3人の縁だ。

 それぞれ大学の代表として学連に参加したのが2年生の時。コロナ禍の影響で学連の活動もオンラインが中心となった。先輩たちを手伝いながら広報の仕事を教わり、自分たちがメインとなった今年、春季リーグ、秋季リーグ、インカレ(全日本学生ホッケー選手権大会)開催に合わせ、3種類のパンフレット制作を手掛けた。

伊藤「広報の一番大きな仕事がパンフレット作り。私は企業広告ページを担当しました」

福田「僕は各大学の写真やメンバーリストを集めたり、試合日程表など掲載情報が間違っていないか校正したり。広告以外のページを担当しました」

吉田「僕は印刷会社まで出張校正に行って、最終的なオーケーを出す係です」

福田「僕たちにミスがあったら責任を取ってくれる人です(笑)」

伊藤「そうそう(笑)」

吉田「いや、僕はほとんど作業してなくて、完成するまでは本当にみんなのおかげです(笑)」

 大学が違えば出身地も違う、全く初対面の3人だったが、パンフレット制作を重ねるうちに打ち解け合い、不思議な絆が生まれてきた。そもそもの話、大学で初心者ながら決してメジャーではないホッケーを選んだという大きな共通点がある。

 高校では陸上部で中距離を走っていた伊藤さんは、大学では新しいスポーツに挑戦したいと思い、色々な体育会系部活を見学。その中で「一番雰囲気が良かったのと、部員の9割が初心者ということでホッケーに決めました」。

 吉田くんもテニスは高校で卒業し、経験者が少ない体育会系部活の中からホッケーを選択。「先輩たちと話をして一番楽しそうだったので。熱い人たちがいっぱいいていいなと思いました」と振り返る。

 高校球児だった福田くんは大学入学前に怪我を負い、硬式野球部入りを諦めた。それでもスポーツは続けたいとラクロスなども見学したが、「ホッケーが一番楽しそうだったのと、勧誘の時にすごく褒めてもらい、うれしくて乗ってしまいました」と笑う。

高校まで続けた野球にはなかった魅力をホッケーに感じているという福田くん
高校まで続けた野球にはなかった魅力をホッケーに感じているという福田くん

大学からホッケーを始めた3人を惹きつける競技の魅力とは

 慣れないスティック捌きも様になり、いよいよ競技が面白くなってきた2020年。2年生となり学連の活動にも参加しようと、やる気スイッチが入った矢先に降りかかったのがコロナ禍だった。

 東大と上智大では約4ヵ月、東海大では約6ヵ月も活動が休止。「みんなで週3回、Zoomで一緒に筋トレをして気持ちを上げていました。あと、4年生がスキル動画を作ってくれて、それを見て公園で自主練習もしました」と言う伊藤さんに吉田くんも続く。

吉田「僕らも幹部が『今日は筋トレとランニング』とメニューを作ったり、スティックを使ってこういう練習をしてみようという動画を作ってくれました」

福田「え、すごい。僕たちは1ヵ月に1回くらい全体で近況報告をして、あとは自主性に任せながら体は動かせるようにしておこうと。僕はなるべく人に会わないように一人で公園でボールをいじったり、夜中の3時に走ったりしていました」

 孤独な練習期間が続いたが、それでも競技を離れようという気持ちは全くなかった。福田くんは「僕の同期は6人と少ないので、誰かが辞めたら試合に出られなくなるかもしれない。むしろ、辞めたいという人を引き止める側でした」と振り返る。初めて日が浅いホッケーの何がそこまで惹きつけるのか。

伊藤「私は中学・高校と個人競技だったので、チームみんなでリーグ戦で勝とうと頑張れるところに魅力があります」

吉田「僕はもちろんホッケーも好きなんですけど、練習が終わった後、軽くパスを出したりボールを触ったりしながら同期10人で喋る時間がすごく楽しくて。仲間っていいなと」

福田「高校までいた野球部は毎日競争で、実力で駆け上がらなければいけなかった。それが今のチームはみんなで支え合って、みんなで頑張ろうという感じで、僕には新鮮で楽しいんですよね」

伊藤「マイナースポーツだからかもしれませんが、自分たちが主体となって考えられる競技。自分たちで成長できる環境を作れるし、自分たち次第で可能性が広がる良さがあると思います」

吉田「ホッケーは結構プレーに制約が多くて、スティックは片面しか使えないし、ボールを宙に上げるのもダメ。ロングシュートも認められません。そのルールの中で工夫して新しいプレーを作り出す楽しさも魅力じゃないかな」

福田「初心者が多いから、色々なスポーツの経験者も多くて、違った考え方を共有できるのも良さだと思います。サッカーの戦術を試してみたり、野球の練習を採り入れてみたり、毎日新しい発見があるので飽きないですね」

大学卒業後もホッケーとの繋がりは保ちたいという吉田くん。東大はOBが練習サポートをしてくれる時もあるという。
大学卒業後もホッケーとの繋がりは保ちたいという吉田くん。東大はOBが練習サポートをしてくれる時もあるという。

入学シーズンでも大学構内に人影はまばら、SNSを駆使して新入生を勧誘

 入学シーズンにはホッケーの魅力を一人でも多くの新入生に伝えたいと思ったが、授業は軒並みオンラインで大学構内には人影もまばら。昨年も今年もSNSを駆使して勧誘活動に励んだというが、そこにも大学のカラーが見える。

伊藤「去年はインスタで部活の写真やいいところを30日連続で投稿しました。新歓用のアカウントを作ってインスタライブで質問に答えたり、色々な学部・学科の部員がいるのでZoomで必修登録相談会を開いたり。夏休みに体験会を何回か開けたのも大きかったと思います」

福田「へぇ〜来年やってみようかな、インスタの毎日投稿。僕らもツイッターとインスタで部活のアカウントを作って『春から東海』とハッシュタグをつけている人にDMを送って、体験入部に誘っていました」

吉田「僕らは去年取りかかりが遅かったので、今年は早めにツイッターですごいスキル動画を定期的にアップしたり、ボートやラクロスなど初心者が多い部活と合同でZoomを使った勧誘をしたりしました」

 今年は学連の広報として、昨年の反省を生かしながら各大学の勧誘活動をサポート。手探りではあったものの、多くの大学で新入部員の数が増え、ホッと胸をなで下ろす。
  
 来年は4年生として、それぞれチームを牽引する立場になる。卒業までの目標について聞くと「来年の春リーグで順位を上げて、インカレの出場権を得ることです」(伊藤さん)、「1部に上がること。そして引退する時に『僕もそこに貢献したんだぞ』と自信を持って言えたらいいなと思います」(吉田くん)、「まずは2部の上位、そして1部昇格です。なんとかインカレにも出てみたいですね」(福田くん)と、その視線は高い位置に据えられている。

「ホッケーと出会えて良かった」と大きな笑顔を咲かせながら語る3人は、学連に参加することで繋がった偶然の縁にも感謝している。

福田「普通に大学生をしていたら知り合えなかった東大生や上智大生とこうして一緒に活動できるのも、ちょっとうれしい気持ちです(笑)」

伊藤「出会えたのも、ホッケーを始めて学連に参加したおかげですね。広報としての活動はいい経験になると思います」

吉田「学連に参加していなければ、今日こうやって写真を撮ってもらうこともなかったんだろうなって思いますね」

 ホッケーが引き寄せた一期一会が、コロナ禍で一変した大学生活に彩りを添える。

【出演者募集】
プロカメラマンの南しずかさんが、あなたの部活やクラブ活動に打ち込む姿を撮りにいきます。運動系でも文化系でも、また学校の部活でも学校外での活動でもかまいません。何かに熱中している高校生・大学生で、普段の活動の一コマを作品として残したいという方(個人または3人までのグループ)を募集します。自薦他薦は問いません。
下記より応募フォームにアクセスし、注意事項をご確認の上、ご応募ください。
皆様のご応募をお待ちしております。

■南しずか / Shizuka Minami

 1979年、東京都生まれ。東海大学工学部航空宇宙学科、International Center of Photography:フォトジャーナリズム及びドキュメンタリー写真1か年プログラムを卒業。2008年12月から米女子ゴルフツアーの取材を始め、主にプロスポーツイベントを撮影するフリーランスフォトグラファー。ゴルフ・渋野日向子の全英女子オープン制覇、笹生優花の全米女子オープン制覇、大リーグ・イチローの米通算3000安打達成の試合など撮影。米国で最も人気のあるスポーツ雑誌「Sports Illustrated」の撮影の実績もある。最近は「Sports Graphic Number Web」のゴルフコラムを執筆。公式サイト:https://www.minamishizuka.com

南カメラマンの目に映った関東学生ホッケー連盟3人の輝き

「撮影協力:Pictures Studio赤坂」

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)

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