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市立船橋、延長残り30秒でドラマ 初出場3年生のV弾で全国切符「監督が泣いていて…」

タレント不在も強い団結力、監督「粘り強くやろうと言っていた通りの試合」

 市立船橋は今季、苦しいチーム状況で大会を迎えていた。高円宮杯プレミアリーグ関東で0勝2分2敗と未勝利。波多監督が「畑大雅(湘南)、鈴木唯人(清水)といったタレントが多く、個性豊かで力のある選手を束ねた昨年とは違い、今年はタレント性はないけれど、団結力が強い世代。しかし、自信を持てない部分がありました」と話すのも無理はなかった。対して、流経大柏の方は、前評判が高かった。本田裕一郎前監督が勇退し、コーチを務めていた榎本雅大新監督が就任したシーズン。GK松原颯汰(3年)はジェフ千葉に加入が内定しており、ほかにも年代別代表経験者のMF藤井海和(3年)や技術のあるFW森山一斗(3年)といったタレントを揃えた好チームだった。

 波多監督が「相手にはタレントがいて、素晴らしい攻撃をする。我慢強く、粘り強くやろうと言っていた通りのゲームだった」と話した通り、市立船橋は守備時に5バック3ボランチという配置で伝統の堅守を発揮。ボールを奪うと、迷うことなくサイドアタックへ持ち込み、早いタイミングでセンタリングを送ってゴール前に飛び込むというシンプルな戦術の徹底で対抗した。前半は、圧倒的な市立船橋ペースだったが、ゴールを決めきれず、後半に入ると流経大柏がペースをばん回。延長戦は一進一退でPK戦に突入かと思われたが、岩田の一撃で勝敗は決した。

 翌16日には全国大会の組み合わせ抽選会がオンライン形式で行われる。

 8年連続で同じ顔合わせとなった伝統のライバル対決も、全国大会挑戦の通過点となる。岩田は「点を取って抱き着いたときに、監督が泣いていて、本当に自分もやってきて良かったと思いました。感謝しかありません。学校生活で怒られることも多かったのですが、監督のおかげで人間性の面でも変わってこれていると思っています。波多先生に千葉県の優勝をあげられて嬉しかったですが、まだゴールではないと思っているので(全国大会で)最後に胴上げできるように頑張りたいです」と全国制覇を誓った。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)

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