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日本2失点目で議論を呼んだGK鈴木彩艶パンチングの評価 佐藤寿人「厳しい言い方をするとあれは…」

苦戦しながらも掴んだ勝ち点3の収穫「層の厚さはピカイチ」

 個人について触れるとすれば、2得点という結果、守備での貢献、そして結果的に失点にも絡んだ南野選手はこの試合の主役でした。ゴールシーンの落ち着きもさることながら、守備のスイッチ役として、いつ、どこで、どうやって動けばボールを奪えるのか、あるいは相手にミスが出るのかを理解している選手。攻守において常に試合に関わり続けたという点で重要な役割を果たしました。

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 同じポジションで途中出場した久保建英選手はペナルティエリア内の狭い空間でボールを受けて前を向き、チーム4点目をアシスト。落ち着きや風格、オーラのようなものを感じさせましたし、対アジアだけでなくワールドカップのような舞台で世界を相手にしても当たり前にできるクオリティがある。

 サイドに目を移しても、得点した中村選手だけでなく伊東純也選手も質の部分で目立っていました。後半途中からは右から左にポジションを入れ替えたように、森保一監督にとって90分間欠かせない選手になっているのでしょう。得点やアシストがなかったことで本人も消化不良かもしれないですが、GKとDFの間に入れるクロスは質が高く、タイミングや球種はストライカー目線で言うと最も得点になりやすいボールでした。

 チームマネジメントの観点では、中4日で続く日程もポイントになりそうです。中2日であれば選手を入れ替える免罪符のようなものがありますが、中4日であればしっかりリカバリーして回復できる時間です。選手たちは当然スタートからピッチに立ちたいでしょうし、ベンチスタートになればストレスを抱えてしまう側面もある。時間と余裕があるゆえの難しさが見え隠れします。

 第2戦のイラク戦に勝利すればグループリーグ突破が見えてきて、第3戦のインドネシア戦でさまざまなテストもできる。やや苦戦したとはいえベトナム戦で勝ち点3を積み上げられたのはポジティブなことで、1トップに細谷真大を起用するチャレンジもできた。目先の結果だけを求めるなら違う選択肢もあったでしょうから、あくまでも視線を先に置いていることがうかがえました。

 これまでの日本代表と比べても層の厚さはピカイチで、どのポジションでも誰がファーストチョイスなのか決まらない状態が続きそうです。特に攻撃陣に関しては選択肢が多すぎるので、森保監督は贅沢な悩みを抱えていると言えるでしょう。

(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)

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