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LGBTを公表した滝沢ななえ 美人すぎる選手と呼ばれた過去の苦悩「ファンを裏切る感覚だった」

「THE ANSWER」は3月8日の「国際女性デー」に合わせ、女性アスリートのいまとこれからを考える「THE ANSWER的 国際女性ウィーク」を始動。「タブーなしで考える女性アスリートのニューノーマル」をテーマに14日まで1週間、7人のアスリートが一日一人登場し、今、考えたい7つの視点で掘り下げる。2日目のテーマは「女性アスリートとセクシャル・マイノリティ(LGBT)」。元バレーボール選手の滝沢ななえさんが登場する。

「女性アスリートとLGBT」について語った滝沢ななえさん【写真:荒川祐史】
「女性アスリートとLGBT」について語った滝沢ななえさん【写真:荒川祐史】

「THE ANSWER的 国際女性ウィーク」2日目 女性アスリートとLGBT

「THE ANSWER」は3月8日の「国際女性デー」に合わせ、女性アスリートのいまとこれからを考える「THE ANSWER的 国際女性ウィーク」を始動。「タブーなしで考える女性アスリートのニューノーマル」をテーマに14日まで1週間、7人のアスリートが一日一人登場し、今、考えたい7つの視点で掘り下げる。2日目のテーマは「女性アスリートとセクシャル・マイノリティ(LGBT)」。元バレーボール選手の滝沢ななえさんが登場する。

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 海外では現役選手のカミングアウトも珍しくないLGBTだが、日本では社会の理解が十分に進んでいるとは言えない。引退後にレズビアンであることを告白した滝沢さん。現役時代、反応が不安でチームメートに打ち明けられなかったこと、「美人すぎるバレー選手」と騒がれ、男性ファンに罪悪感があったことなどスポーツ界での経験を明かし、交際4年になる現在のパートナーとの将来について率直な想いを語った。(文=長島 恭子)

 ◇ ◇ ◇

「初めて彼女ができたとき、私にも恋愛感情はあるんだ、人を好きになれるんだって、嬉しい気持ちでいっぱいだった」

 そう話すのは、元バレーボール選手の滝沢ななえさん。彼女は引退から4年後の2017年、出演したテレビ番組でレズビアンであることを公表している。

 滝沢さんが自身の性的指向に気づいたのは、22歳のときだった。

 思春期は彼氏ができても盛り上がれない自分に、「恋ができない病気かもしれない」と思い悩むこともあった。社会人になり、彼女ができて初めて、自分が同性愛者であることを確信。当時、V・チャレンジリーグの上尾メディックスでプレーしていた滝沢さんは、高校時代からの親友と数人のチームメートだけに、レズビアンであることを打ち明けた。

「今ではチーム内で性的指向をオープンにしている競技もあるかもしれません。でも、当時のバレーボール界は違いました。彼女ができたことを打ち明けられたのは、新人の頃から一緒にプレーしていた数人の仲間にだけ。他のメンバーには言えませんでした。

 理由は、未知の世界への不安感、です。私がレズビアンと知ったとき、どんな反応がくるのかが想像つかなくて怖かった。例えば『彼氏ができた』と言えば、『そうなんだ!』で終わるところが、そうではない気がして。チームメートに『好きになられても困る』みたいに思われてもイヤだな、と考えたりもしました」

 ましてや世間に公表するなど「到底考えられなかった」と言う。

 その頃は、「美人すぎるバレーボール選手」という形容詞で、メディアに取り上げられる機会も多かった。男性ファンが多いという自覚もあり、それだけに、本当の自分を秘めている罪悪感のようなものを抱いていた。

「ファンの目は気になりましたね、すごく。試合後、直接声を掛けてくれる方も多かったので、私をすごく応援し、好きでいてくれる気持ちが伝わってきて、いつも裏切っているような感覚がありました。本当の自分を隠して、にこにこと対応している自分が嫌だったし、うしろめたかった」

 レズビアンだと言っても、ファンの人たちは変わらずに、応援してくれるのだろうか? そんな不安がいつもどこかにあった。

「セクシャリティを隠すことで、本当の自分を応援してもらえていない感覚がすごくありました。『応援してくれている私は、皆が思うような滝沢ななえではない』。その気持ちはアスリートとして大切な自分を信じる力にも、(マイナスの意味で)影響していたと感じます」

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、以上サンマーク出版)、『走りがグンと軽くなる 金哲彦のランニング・メソッド完全版』(金哲彦著、高橋書店)など。

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