「たまには嫌な奴になる必要がある」 初の日の丸キャプテン、ホーキンソンへ指揮官が与えた助言
バスケットボールの国際親善試合「日本生命カップ2025(東京大会)」が5日、東京・有明アリーナで開幕し、世界ランキング21位の日本は同54位のオランダと対戦して、70-78で敗れた。若手中心のメンバーで構成された中、初めて主将を務めた30歳のジョシュ・ホーキンソンは自身の立場とチームへの思いを語った。

30歳のホーキンソンが主将に初就任
バスケットボールの国際親善試合「日本生命カップ2025(東京大会)」が5日、東京・有明アリーナで開幕し、世界ランキング21位の日本は同54位のオランダと対戦して、70-78で敗れた。若手中心のメンバーで構成された中、初めて主将を務めた30歳のジョシュ・ホーキンソンは自身の立場とチームへの思いを語った。
大黒柱として仲間を支えた。最年長のホーキンソンは第1クォーター(Q)で3点シュートを決めるなど、チーム2位の14得点をマーク。また、試合を通じて31分7秒出場し、全選手の中で最長時間となった。
日本は21歳のジェイコブス晶を中心に攻め、前半をリードして折り返した。しかし、第3Qでアクシデントが発生。経験豊富な27歳の吉井裕鷹が右足をねん挫して負傷交代した。オランダの勢いに押されて逆転を許し、70-78で敗れた。
ホーキンソンは、試合後のインタビューで「今日の試合はもちろん勝つために準備してきた。だが、第4Qで集中力が切れてこのような結果になった。キャプテンとしてもっとできることがたくさんあった」と悔しさをにじませた。
日本はアジアカップに向けて6月23日から今月6日まで第1次強化合宿を実施している。パリ五輪で主将を務めた富樫勇樹や河村勇輝らを欠く中で「代表としてのプレッシャーはある」とコメント。その上で「ただ、今回の試合は若手の選手にはいい経験になった」と分析した。
さらに、自身の役割については「チームを奮い立たせたり、ダウンしているときには声かけを意識しないといけない。トムさん(トム・ホーバス監督)からは『お前はいいやつだけど、たまには嫌な奴になる必要がある』と言われた。そこのバランスを考えていきます」と指揮官から主将としてのアドバイスをもらったことを明かした。
ホーバス監督は「ジョシュはこれから視野が広くなる。それは間違いないし、そういう選手がステップアップする」と期待した。6日はオランダとの連戦で、15時から試合開始を予定している。
アジアカップは8月5日にサウジアラビアのジッダで開幕。日本は6日にシリアとの初戦を迎え、8日にイラン、10日にグアムと対戦予定だ。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)