「まだチャンスはある」強行出場サニブラウン、予選敗退も世界切符の可能性「選ばれた時のために…」
9月に東京・国立競技場で開催される陸上・世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が4日、同会場で開幕。大会前に右股関節を痛めた男子100メートルのサニブラウン・ハキーム(東レ)は、強行出場したものの予選敗退。現時点で世界切符の可能性は残っており、懸命に前を向いた。

陸上日本選手権
9月に東京・国立競技場で開催される陸上・世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が4日、同会場で開幕。大会前に右股関節を痛めた男子100メートルのサニブラウン・ハキーム(東レ)は、強行出場したものの予選敗退。現時点で世界切符の可能性は残っており、懸命に前を向いた。
予選7組に登場したサニブラウンだが、本来の走りにはほど遠かった。スピードに乗れず、自己ベスト9秒96にはるか及ばない10秒45で組4着。自動的に予選突破となる組3着以内を確保できず、タイムで拾われる上位3人にも届かなかった。
大会前に右股関節上部の骨挫傷を負った。近年の陸上界をけん引してきた第一人者の自覚から強行出場。「もっといい記録を、脚は痛いけど出せたら良かったけど」とした上で、「精一杯はやったんで。パフォーマンスでしっかり、頑張っている姿を応援してくれる皆さまに見せられたんじゃないかな」と振り返った。
世界選手権の参加標準記録10秒00をクリアしているのは、現時点でサニブラウンのみ。同選手権の参加資格に関わる世界陸連のランクでも日本人最上位につけているため、リレーも含めて代表入りの可能性は残されている。
「まだチャンスはあるんで。逆に世界陸上、選ばれた時のために怪我をちゃんと治して準備できるようにしていかないといけない。しっかり治すのがキーなのと、ここからは一日一日、無駄にできない日が増えてくる。しっかり課題を明確にして、最善のコンディションで挑めればなと思う」
自国開催の夢舞台に立つことを、サニブラウンは諦めていない。
(THE ANSWER編集部)