1.95kgの大幅超過で世界戦中止「努力全くしてない」 大物プロモーターが王座剥奪ボクサーを糾弾
ボクシングのWBO世界ライト級王者のキーショーン・デービス(米国)が、7日(日本時間8日)に予定されていた初の防衛戦の前日計量で4.3ポンド(約1.95キロ)の体重超過を犯し、戦わずしてタイトルを剥奪されることになった。試合は中止に。米興行大手・トップランク社のボブ・アラムCEOは「間に合わせようとは全くしていなかった」と厳しく糾弾している。

東京五輪ライト級銀、2月に世界王座奪ったキーショーン・デービス
ボクシングのWBO世界ライト級王者のキーショーン・デービス(米国)が、7日(日本時間8日)に予定されていた初の防衛戦の前日計量で4.3ポンド(約1.95キロ)の体重超過を犯し、戦わずしてタイトルを剥奪されることになった。試合は中止に。米興行大手・トップランク社のボブ・アラムCEOは「間に合わせようとは全くしていなかった」と厳しく糾弾している。
米国の専門誌「ザ・リング」が公式Xで伝えたところによると、デービスは前日計量で139.3ポンド(約63.2キロ)。ライト級のリミットである135ポンド(約61.23キロ)よりも、1つ上のスーパーライト級のリミット(140ポンド=約63.50キロ)に近い体重だった。同誌はエドウィン・デ・ロス・サントス(ドミニカ)との初防衛戦は中止となり、戦わずして王座が剥奪されることになると報じた。
米国の著名なボクシングジャーナリストのダン・ラファエル氏は自身のXを更新し、アラム氏の談話を紹介。不満げに「体重を作ろうとしているのにできなかった選手はわかる。脱水症状になっているのがわかる。キーショーンはそれとは違った。彼は135ポンドに間に合わせようという努力は全くしていなかった。それが私の見解だ」と、93歳の大物プロモーターが厳しく糾弾したと伝えた。
米紙「USAトゥデイ」は「なぜキーショーン・デービスVSエドウィン・デ・ロス・サントスは中止になったのか」と題する記事の中で、デービス本人の弁明も紹介。「俺は4年以上、計量を成功させてきた。ただ単に体が大きくなって追いつかなくなったんだ。努力したさ。昨晩は遅くまで起きて減量しようとした。朝も早起きしたよ」とトップランク社のインタビュー内で発言したという。
デービスは2021年に行われた東京五輪のライト級銀メダリスト。2021年にプロ転向し、2025年2月14日(同15日)には米ニューヨークでデニス・ベリンチク(ウクライナ)に4回1分45秒KO勝ちを収め、王座を奪ったところだった。
(THE ANSWER編集部)