卓球日本選手の中国リーグ参戦は「狼育成計画」 中国一部で懸念も…現地メディア訴え「閉鎖的活動はよくない」
卓球女子で五輪2大会連続メダルの平野美宇ら、日本女子3選手の中国スーパー(超級)リーグ参戦を巡り、中国内では賛否の声が上がっている。同国メディアは詳細を報じるとともに「『門戸を閉じた、閉鎖的な活動』は決してよいことではない」と訴えている。

中国スーパーリーグ参戦に賛否の声
卓球女子で五輪2大会連続メダルの平野美宇ら、日本女子3選手の中国スーパー(超級)リーグ参戦を巡り、中国内では賛否の声が上がっている。同国メディアは詳細を報じるとともに「『門戸を閉じた、閉鎖的な活動』は決してよいことではない」と訴えている。
今月から始まる中国スーパーリーグ参戦が決まったのは、女子では平野のほか、張本美和、木原美悠の3選手。中国メディア「新浪体育」は「平野美宇は、孫頴莎がいる深セン大学チームに入り、16歳の張本美和は、成都高新若水居に参戦し、木原美悠は韓国の申裕斌のいる黄石基地・華新チームに入ることになったが、今年はこの超級リーグが論争を呼んでいる」と伝えている。
記事によると、日本選手の参戦がレベルアップを図る「養狼計画(狼育成計画)」につながると、中国の一部ファンが懸念する声をあげているという。2017年には、日本人選手の参戦を拒否した一方、ドイツのドミトリ・オフチャロフを外国人選手として参加させた結果、W杯で優勝するなど、実力を伸ばしたことが背景にあるようだ。
一方、同メディアは「『門戸を閉じた、閉鎖的な活動』は決してよいことではない」と指摘。一部の世論の声に反して「超級リーグは卓球の最高ランクのリーグとして、自国の選手を鍛えるだけではなく、卓球という競技を振興させる責任も負っている。外国から高いレベルを有する選手を呼んでこそ、リーグは真に世界的なリーグとなることができる」と、競技発展への有用性を訴えかけていた。
(THE ANSWER編集部)