女子ゴルフ佐久間朱莉「父にいい誕生日プレゼントを贈れた」 2勝目は-20完全V「後半は凄く苦しい展開だった」
女子ゴルフの国内ツアー・ブリヂストンレディスは25日、愛知・中京GC石野C(6642ヤード、パー72)で最終日が行われ、2位に3打差の首位で出た22歳の佐久間朱莉(大東建託)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算20アンダーでツアー通算2勝目を挙げた。3日間とも首位で並んでいた19歳・荒木優奈(Sky)との優勝争いで逃げ切り、初日から一度も首位を譲らない完全優勝。優勝スピーチでは、大会初日が誕生日だったという父に「いい誕生日プレゼントを贈れた」と喜んだ。荒木は18アンダーで2位だった。

ブリヂストンレディス
女子ゴルフの国内ツアー・ブリヂストンレディスは25日、愛知・中京GC石野C(6642ヤード、パー72)で最終日が行われ、2位に3打差の首位で出た22歳の佐久間朱莉(大東建託)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算20アンダーでツアー通算2勝目を挙げた。3日間とも首位で並んでいた19歳・荒木優奈(Sky)との優勝争いで逃げ切り、初日から一度も首位を譲らない完全優勝。優勝スピーチでは、大会初日が誕生日だったという父に「いい誕生日プレゼントを贈れた」と喜んだ。荒木は18アンダーで2位だった。
佐久間は1番でバーディー発進すると、3番でも1つ伸ばした。見せ場は4番パー3。第1打をカップの数センチ手前にピタリとつけた。スーパーショットでギャラリーから喝采を受け、楽々とバーディー。6、12番でも伸ばして21アンダーとし、同じ最終組で2位の荒木に4打差、3位の鈴木愛に6打差で独走態勢に入った。
14番パー4の第2打はグリーン横のラフへ。荒木がバーディーを奪い、佐久間はボギーなら1打差だったが、厳しいパーパットをねじ込んだ。右拳で小さくガッツポーズ。しかし、16番パー5の第2打を大きく右に打ち出し、林の中で跳ねたボールは隣のコースのラフに入る大ピンチ。木の間を抜いた第3打はグリーン奥のバンカーの縁へ。ラフからのアプローチは寄らず、2パットでボギーとした。
最終18番でウイニングパットを沈めると、左手を突き上げて笑顔のガッツポーズ。荒木とも健闘を称え合った。佐久間は優勝スピーチで「今日の後半は凄く苦しい展開でしたが、ギャラリーの皆さんのおかげで何とか最後は優勝することが出来ました」と感謝。「今週は、初日に父が誕生日だったので、いい誕生日プレゼントを贈れたかなと思う」と喜んだ。
3歳でゴルフを始め、2021年6月のプロテストに合格した。昨季は首位で最終日を迎えたのが3度。2位3度、3位2度などトップ10はツアー9位の14度も入った。幾度もの優勝争いでメルセデス・ランク8位と活躍したが、栄冠には届かず悔し涙。それでも、今年4月のKKT杯バンテリンレディスで悲願の初優勝を果たし、大粒の涙を流す姿がファンの感動を呼んだ。あれから1か月。さらなる飛躍を遂げた。
今季は前週までの9試合で最低でも22位。初優勝以降は10位、11位、6位と好調をキープしていた。国内男子ツアー最多94勝を誇る尾崎将司に師事。ジャンボ尾崎の門下生では、西郷真央が海外メジャー・シェブロン選手権で米ツアー初優勝を果たすなど活躍している。
(THE ANSWER編集部)