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自国選手が負けたのに…中国を感動させた卓球ニッポン31歳の涙 世界1位撃破→トレンド1位の衝撃

カタール・ドーハで開催中の卓球世界選手権個人戦は現地21日に混合ダブルス準々決勝が行われ、吉村真晴、大藤沙月組が世界ランキング1位の中国ペアをゲームカウント3-1で破り、準決勝進出。今大会は3位決定戦を行わないため、日本勢メダル第1号となった。吉村は人目をはばからずに号泣。中国メディアも注目し「コートで涙」「感動のあまり号泣」などと歓喜のシーンを伝えた。

ガッツポーズをして雄叫びを上げた吉村真晴(左)と大藤沙月【写真:Getty Images】
ガッツポーズをして雄叫びを上げた吉村真晴(左)と大藤沙月【写真:Getty Images】

卓球世界選手権個人戦

 カタール・ドーハで開催中の卓球世界選手権個人戦は現地21日に混合ダブルス準々決勝が行われ、吉村真晴、大藤沙月組が世界ランキング1位の中国ペアをゲームカウント3-1で破り、準決勝進出。今大会は3位決定戦を行わないため、日本勢メダル第1号となった。吉村は人目をはばからずに号泣。中国メディアも注目し「コートで涙」「感動のあまり号泣」などと歓喜のシーンを伝えた。

 感情があふれ出た。同種目の世界ランク1位である林詩棟、蒯曼組との一戦。第1ゲームは8-11で落としたものの、第2ゲームでは2人の連係が冴えて11-5で奪取。第3ゲームはデュースにもつれ込んでからの激しい競り合いを制して13-11で奪った。第4ゲームもデュースにもつれ込む激戦となったが、最後は吉村のバックハンドが相手のミスを誘って勝利。吉村はその場に倒れ込んでガッツポーズを見せた。タオルで顔を拭い、涙を隠せなかった。

 中国メディアは敗れた衝撃とともに、感情を露わにした吉村の様子を報道。「文匯報」は「31歳の吉村真晴がコートで涙」との見出しで記事を掲載した。「喜びのあまり床に倒れ込むとタオルで顔を覆って泣いた」「世界選手権出場5回目となるこのベテランは、混合ダブルスで4回目の表彰台に立つことになる」などと紹介したほか、「経験豊富で出色の攻めを見せる吉村が大きな役割を果たしている」と称賛している。

 また「澎湃新聞」は「勝利した吉村真晴はタオルで涙をぬぐった。1993年生まれの彼は次々と新人が現れる日本チームでは『老将』だ。この瞬間に沸きあがった感情を、2004年生まれの大藤沙月はあるいは実感することはできないかもしれない」と番狂わせを報じた。「中華網新聞」も「日本の選手、中国卓球に勝利し、感激のあまり顔を覆って号泣」との見出しで記事を公開した。

 中国では試合直後、吉村がベンチでタオルを顔に押し当てて泣いている動画が同国SNSのトレンドで1位になったほど。母国期待のペアが敗れたことを差し置き、感動が広がっていた。

(THE ANSWER編集部)

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