菅野智之は低迷オリオールズの「数少ない楽しみ」 地元メディア絶賛「球界トップクラス」の数字
米大リーグ・オリオールズの菅野智之投手は15日(日本時間16日)に行われた本拠地ツインズ戦に先発し、6回1/3を投げ6安打4失点。粘ったものの援護なく、チームは0-4で敗れ、菅野も今季3敗目(4勝)を喫した。ただ地元メディアは、菅野のここまでの働きを絶賛。低迷するチームの中で「数少ない楽しみの一つ」とまで言い切っている。

ツインズ戦で3敗目も…先発陣支え続ける菅野
米大リーグ・オリオールズの菅野智之投手は15日(日本時間16日)に行われた本拠地ツインズ戦に先発し、6回1/3を投げ6安打4失点。粘ったものの援護なく、チームは0-4で敗れ、菅野も今季3敗目(4勝)を喫した。ただ地元メディアは、菅野のここまでの働きを絶賛。低迷するチームの中で「数少ない楽しみの一つ」とまで言い切っている。
オリオールズの地元メディア「ボルチモア・バナー」は「不振のオリオールズで、トモユキ・スガノの活躍は際立っている」と題した記事を紹介。現在15勝27敗でア・リーグ東地区最下位に沈むチームの中で、菅野の貢献度がいかに高いかを紹介した。
「木曜日(=ツインズ戦)に少々問題があったにもかかわらず、トモユキ・スガノは今シーズン、オリオールズの最高の先発投手であり続けている。確かに微かな称賛ではあるが、状況を考えれば決して小さな功績ではない」
菅野の投球を「時速90マイル台前半の速球と、豊富な武器の中で唯一三振を奪える武器(スプリッター)を持つスガノは、ストライクゾーン周辺に投げ分け、打者のバランスを崩し、弱くしか当てさせないことで試合を勝ち抜いている」と紹介し、その紙一重の技術に驚いている。
ここまでの菅野は防御率3.08で「許した18点のうち11点はホームランによるものだ」という。9イニングあたり1.54本という被本塁打率は、オリオールズのローテーションの誰よりも低い。全体的には高めの部類だとしてはいるが「彼はそのような状況でも慎重になり、ピンチを切り抜ける力があることを証明してきた」と紹介。出塁させた走者を生還させなかった割合は87.6%に達し、これは「野球界の中でもトップクラス」だという。
オリオールズはここ2年ポストシーズンに進出しているが、今季は開幕から躓いた。記事はその中で「スガノの投球を見るのは、このチームの数少ない楽しみの一つだ」と言いきり「彼の投球の鋭さ、打者を翻弄し、落ち着きを保ち、そしてそれら全てを一貫してこなす姿は、5試合ごとに楽しみを与えてくれる」と称賛している。
さらに「彼はワールドシリーズ優勝の夢を持って、人生を振り払って地球の裏側までやってきたのに、こんな目に遭うとは考えられない」と、チームの奮起も求めている。
(THE ANSWER編集部)