大谷を襲った106年間で唯一の悲劇→1試合で払拭 「愚痴る必要ないね」日本人を安心させた一振り
米大リーグのドジャースは、2日(日本時間3日)から続いた遠征10連戦を終え、本拠地ロサンゼルスへ戻った。大谷翔平投手はこの間打率.366、5本塁打と躍動した。5月に入り好調の打棒だが、実はちょっとした心配事があり、一部の米メディアから厳しい指摘を受けていた。

日本人の留飲を下げた劇的すぎる一発
米大リーグのドジャースは、2日(日本時間3日)から続いた遠征10連戦を終え、本拠地ロサンゼルスへ戻った。大谷翔平投手はこの間打率.366、5本塁打と躍動した。5月に入り好調の打棒だが、実はちょっとした心配事があり、一部の米メディアから厳しい指摘を受けていた。
その心配事とは打点の少なさ。現地8日まで本塁打は11本でリーグ4位、塁打数は89本も4位など上位争いしていたが、打点に関しては16点でリーグ96位タイとなっていた。
米国のスポーツデータ提供企業「オプタスタッツ」公式Xによると、打点が公式記録となった1920年以降「5月以降のいずれかの日の終了時点で、本塁打、長打、塁打のMLBトップ5にランクインしながら、打点ではトップ90に入らない選手は初めてである」と大谷の現象の珍しさを紹介している。
もちろん「1番」で出場することや、ドジャース下位打線のバットが湿りがちなこともあり、得点圏で回ること自体が少なかった背景がある。それでも一部の米メディアから厳しい指摘があった。
米MLB専門局「MLBネットワーク」の番組「MLBナウ」で「昨年我々が目撃したショウヘイ・オオタニの姿ではない」と米放送局「FOXスポーツ・ラジオ」などで司会を務めるスポーツキャスターのロブ・パーカー氏が現状を厳しく指摘した。番組ホストのブライアン・ケニー氏から「打点はチームメート(の活躍)と関係していることは分かっていますよね?」とたしなめられても、パーカー氏は「彼はアーロン・ジャッジと同じレベルにいなければならない。ジャッジは昨年以上のシーズンを過ごすだろう。オオタニはそうはならないだろう」と自説を曲げなかった。
そんな声を払拭したのが9日(同10日)のダイヤモンドバックス戦。2回に適時打、同点の9回には決勝の3ランを放ち、6打数3安打4打点の活躍でチームを勝利に導いた。心配していたX上の日本ファンはこの活躍に「打点少なすぎやねん言うてすまん」「得点圏や打点のことを愚痴る必要ないね」「HRのわりに打点少ないとか言われだした途端にこれか」「久しぶりに気持ちいい」と安心したとの声。留飲を下げたようだった。
ドジャースはこの10連戦を6勝4敗と勝ち越し。次戦は13日(同14日)、本拠地でアスレチックスと対戦する。
(THE ANSWER編集部)