敵地ダイヤモンドバックス戦

　米大リーグ・ドジャースは8日（日本時間9日）、敵地でダイヤモンドバックスと戦い、3-5で敗れた。先発の山本由伸投手が5回6安打、今季ワーストの5失点で3敗目（4勝）。打線は終盤に反撃を見せたがマイケル・コンフォート外野手が絶好のチャンスで併殺打に倒れた。今オフに1年1700万ドル（約24億6800万円）の契約で加入した32歳。打率.135と不振が続くが、指揮官はその内容を擁護した。

　高まるドジャースファンの声援がため息に変わった。0-5で迎えた8回。先頭のベッツが左前打で出塁すると、1死からスミス、マンシー、パヘスの連打であっという間に2点を返した。なおも1死一、二塁。一発出れば同点の場面で7番コンフォートは高めの直球を引っ張った。しかし、二塁手マルテの好守に阻まれ、4-6-3の併殺打。リプレー検証も実らず、ドジャースは絶好の機会を逃した。

　9回に大谷翔平投手の11号ソロで1点を返すも反撃及ばず。同地区ライバルとの初戦を落とした。試合後の囲み取材でドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「彼らの守備を称えなくてはならない。私たちは強烈な打球を数多く打ったが、得点に表れなかった」とため息。「コンフォートのダブルプレーも、あれはマルテの素晴らしいプレーだった」とギリギリで併殺打を完成させた相手守備を称賛した。

　コンフォートは今季、1年1700万ドルの契約でドジャースに加入。2桁本塁打を7度マークしている強打が期待されたが、ここまで打率.135、2本塁打、OPS.503、40三振と極度の不振にあえいでいる。しかし、ロバーツ監督は「彼は良い打席を送っている。結果は出ていないが、彼に賭けるのは簡単だ。なぜなら頭がまだ残っているし、努力も残っている。これから好転するだろう」と擁護した。

　この日も3打数無安打1四球だったコンフォートだが、第1打席の中飛は打球速度101マイル（約162.5キロ）、第2打席の二直も110.9マイル（約178.5キロ）を記録。打球速度や角度などから割り出される予測打率はそれぞれ.610、.860とどちらもヒットになっていてもおかしくない当たりだった。だが、結果が出なければ生き残れない厳しい世界。好転の時を待てる時間は限られている。