井上尚弥の直前に米国に衝撃を与えた日本人 米記者称賛、中野幹士の「パンチ音がアリーナに…」
ボクシングの東洋太平洋フェザー級(57.1キロ以下)王者・中野幹士(帝拳)が4日(日本時間5日)、米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで元WBO北米同級王者ペドロ・マルケス(プエルトリコ)との同級10回戦に臨み、4回1分58秒TKO勝ちした。「鉄の拳」の異名を持つ29歳が米デビュー戦で8戦連続KO勝利。ダウン経験のない相手から5度もダウンを奪い、米記者たちは「パンチの音がアリーナ中に響き渡っている」と称賛した。戦績は29歳の中野が13勝(12KO)、30歳のマルケスが16勝(10KO)2敗。

井上尚弥VSカルデナス前座で中野幹士が米デビュー
ボクシングの東洋太平洋フェザー級(57.1キロ以下)王者・中野幹士(帝拳)が4日(日本時間5日)、米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで元WBO北米同級王者ペドロ・マルケス(プエルトリコ)との同級10回戦に臨み、4回1分58秒TKO勝ちした。「鉄の拳」の異名を持つ29歳が米デビュー戦で8戦連続KO勝利。ダウン経験のない相手から5度もダウンを奪い、米記者たちは「パンチの音がアリーナ中に響き渡っている」と称賛した。戦績は29歳の中野が13勝(12KO)、30歳のマルケスが16勝(10KO)2敗。
サウスポーの中野は2回、ガードの間からワンツーを突き刺した。マルケスに膝をつかせ、ダウンを先取。再開後も猛攻に出ると、近距離からの左ストレートで再び膝をつかせた。3回も隙間を縫う左アッパーで3度目のダウン。会場から歓声が響く中、4回は左ボディーを突き刺した。再開直後に右ボディーで相手は悶絶。ダウン5度の完勝を決め、コーナーによじ登った。
試合後は米記者の質問攻めにあったが、X上でも称賛の声が続々。米専門誌「ザ・リング」でPFPランキング評価委員などを務めるアダム・アブラモビッツ記者は、「ナカノはシャープシューターだ。2回に左ストレートでダウン奪取。さらに、たった今またダウンを奪ったぞ」と試合中に衝撃を速報した。
同誌などに寄稿するオーストラリア人ライターのアンソニー・コックス氏も「パワーパンチを持った日本のサウスポーのテクニシャンは私の大好きなタイプのボクサーだ」と虜に。米専門メディア「ボクシングシーン.com」などに寄稿するフランシスコ・サラザール氏は「ナカノがマルケスから2回に2度ダウン奪取」「強烈なパンチの音が、アリーナ中に響き渡っている……」と騒然としている。
初めて海外で試合をした中野は昨年9月に東洋太平洋王座を獲得し、今年1月に初防衛に成功した。IBF8位、WBAとWBCが10位、WBO11位と全4団体で世界ランク入り。メインイベントでは、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)がWBA1位ラモン・カルデナス(米国)との4団体防衛戦を行った注目興行。鮮烈なTKO勝ちでアピールに成功した。
試合後は取材に応じ「こんなに上手くいくとは思っていなかった。ガードも固くていい選手だと思っていたので」と回顧。パワーの源を聞かれ「お父さんとお母さんに感謝したい」と笑い、緊張については「もちろん。直前まで凄くしていました」と振り返っていた。
(THE ANSWER編集部)