出遅れ→豪快まくり→レコードV セオリーを無視した英雄、19年前の破天荒競馬にファン「鳥肌立つ」
競馬のG1天皇賞・春(芝3200メートル)は4日、京都競馬場で発走となる。平地G1最長距離で争われ、古馬最強ステイヤーを決める伝統のレース。過去の勝ち馬も錚々たる名前が並ぶ中、2006年のディープインパクトは、これまでのイメージを覆す“真逆の競馬”で圧勝。改めて最強馬としての力を誇示したレースは、競馬ファンの間でも「滅茶苦茶な走りをしてるのに、全然余裕そう」「何度見ても鳥肌が立つ」といった声が上がっている。

古馬長距離チャンピオン決定戦のG1天皇賞・春
競馬のG1天皇賞・春(芝3200メートル)は4日、京都競馬場で発走となる。平地G1最長距離で争われ、古馬最強ステイヤーを決める伝統のレース。過去の勝ち馬も錚々たる名前が並ぶ中、2006年のディープインパクトは、これまでのイメージを覆す“真逆の競馬”で圧勝。改めて最強馬としての力を誇示したレースは、競馬ファンの間でも「滅茶苦茶な走りをしてるのに、全然余裕そう」「何度見ても鳥肌が立つ」といった声が上がっている。
悲鳴は3分13秒後に割れんばかりの大歓声に変わった。スタートで2馬身の出遅れとなったディープインパクト。場内からは「あ~っ!」といった悲鳴とも取れる声も上がった。これまでのレースはほぼ後方からの差し、追い込みという位置取りだったとはいえ、ファンの間に動揺が広がった。
しかし、それはすべて杞憂に終わる。1周目のスタンド前は後ろから2番手で通過。鞍上の武豊騎手は向こう正面の直線で馬の気に任せるように徐々に位置を上げていくと、3コーナーからの坂の下りで勢いがつき、5頭雁行の外から、4コーナー手前では早くも先頭に立った。そこから内ラチ沿いに進路を取ると、武の右ムチに応えてさらにひと伸び。背後から迫ったリンカーンも突き放し、そのままゴールを駆け抜けた。勝ちタイムは3分13秒4のレコード。破天荒な走りにスタンドからは大歓声が沸き起こり、ディープの強さだけが際立った。
京都の3コーナーからの坂の下りでは仕掛けないというタブーを破り、最後は最内を回って上がり3ハロン(600メートル)が33秒5という極限の脚を披露。当時のファンも驚愕だったが、改めて映像を見返したファンからも「何度見ても鳥肌が立つ」「滅茶苦茶な走りをしてるのに、全然余裕そう」「たぶんこれでもディープは本気で走っていない」「1番好きなのはディープインパクトが坂を下りながら第4コーナーをまるでバイクの如きコーナーワークで曲がってくるところ」「ラスト4Fのタイムがスプリンターズステークスとタメ張ってる」「よく言われる強いじゃなくて、ただただ次元が違った」「豊の凄いところってこれだけの馬であそこから仕掛けられる勇気だよな」といった声が上がっている。
ディープインパクトの引退後も天皇賞・春はディープ産駒が強いとされるレース。過去10年で4勝し、ディープの全兄弟でブラックタイド産駒のキタサンブラックも連覇を果たしている。今年はジャスティンパレス、プラダリア、シュヴァリエローズが出走予定。天国の父に再び勲章をもたらすか。
(THE ANSWER編集部)