西郷真央、メジャー制覇で号泣「信じられない」 深刻ショット不振も…最終パットは「全身が震えた」
米女子ゴルフのメジャー初戦・シェブロン選手権は27日(日本時間28日)、米テキサス州のカールトンウッズ・クラブ(6911ヤード、パー72)で最終日が行われた。首位で出た23歳の西郷真央(島津製作所)は3バーディー、5ボギーの74で回り、通算7アンダーで並んだ5人のプレーオフを1ホール目で制し、日本人5人目の海外メジャー制覇を達成。激闘を制し、大粒の涙を流した。

シェブロン選手権
米女子ゴルフのメジャー初戦・シェブロン選手権は27日(日本時間28日)、米テキサス州のカールトンウッズ・クラブ(6911ヤード、パー72)で最終日が行われた。首位で出た23歳の西郷真央(島津製作所)は3バーディー、5ボギーの74で回り、通算7アンダーで並んだ5人のプレーオフを1ホール目で制し、日本人5人目の海外メジャー制覇を達成。激闘を制し、大粒の涙を流した。
西郷は1番でボギー発進。ただ、3番でバーディーを取り返すと、5番ボギー、8番バーディーと出入りの激しいゴルフだった。10番ボギーでリズムを崩し、11、15番でも1つずつスコアを落とした。首位に4人が並ぶ大混戦。1打差で追う最終18番パー5で3メートルほどのバーディーパットを沈め、会心のガッツポーズをつくった。
キム・ヒョージュ、アリヤ・ジュタヌガーン、イン・ルオニン、リンディ・ダンカンと並び、海外メジャー史上最多の5人によるプレーオフに突入。18番で行われ、グリーン奥のラフから放った第3打のアプローチは約80センチに寄せた。他の選手が次々と外した中、バーディーパットを入れて優勝。笑みを浮かべながら天を見上げ、キャディーや同伴競技者とハグを交わすと涙が止まらなくなった。
中継インタビューに応じた西郷は「もう夢にまで見た優勝」と鼻をすすり、「信じられないです」と涙した。「正規の18番でしっかり決め切れたのがプレーオフの自信にも繋がった。1打を決め切れたことが本当にこの優勝を掴み取った1打かなと思います」と感無量。「最後は手どころか、全身が震えていた」と声を震わせた。
一時は深刻なショット不振に陥り、成績が急降下。「勝ちたい試合で勝てなかったり、凄い悔しい思いもしたけど、こうやって大きな大会でメジャーという形で初優勝ができて嬉しいです」。恒例の池へのダイブを控え、「チームみんなで飛び込みたい」と再び涙を拭った。
西郷は千葉出身の23歳。国内ツアーは通算6勝を誇り、2022年には年間5勝でメルセデス・ランク2位に入った。24年から米ツアーに本格参戦し、日本勢では34年ぶりの「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を獲得。今年2年目を迎えていた。
日本勢の海外メジャー制覇は樋口久子(1977年)、渋野日向子(2019年)、笹生優花(21、24年)、古江彩佳(24年)に続く5人目の快挙。2年連続は初めてとなり、西郷の優勝で5大メジャー全てを制した。
(THE ANSWER編集部)