J・G1中山グランドジャンプ

　中央競馬のG1レースで悲願の初優勝を飾った36歳騎手の“魂の叫び”にファンから称賛の声が上がっている。19日に中山競馬場で行われた障害競走のJ・G1中山グランドジャンプ（4260メートル、芝・外）は5番人気のエコロデュエル（牡6・岩戸）が先行抜け出しで重賞2勝目。J・G1初制覇を飾った。日本中央競馬会（JRA）は初のビッグタイトル獲得となった草野太郎騎手のジョッキーカメラを公開。感情むき出しの騎乗に、ネット上の競馬ファンからは「感動巨編だったわ」「最後のは泣ける」といった声が上がっている。

　思いがあふれた。スタートから折り合いをつけた草野はエコロデュエルとの呼吸を合わせてタイミングよくハードルを飛越していく。ジャンプの際には「ホッホー！」「ヒャッホー！」などと声を上げながらジャンプ。最難関の大生垣を越えると積極的な競馬で先頭を奪った。最終コーナー手前にはしきりに手綱を動かし「頑張れ！　つらいよな。頑張れ！」と愛馬を叱咤。最後の直線に置かれたハードルを越えると「頼む！　頼む～！」と絶叫しながら懸命に追い、栄光のゴールを駆け抜けた。

　JRAが公開したジョッキーカメラの映像には、ネット上のファンも感動。さまざまな声が上がった。

「草野騎手のセリフが全部良い感動巨編だったわ……」
「草野Jの最終直線の『頼む！頼む！！』を聞いてくれ人類」
「草野ジョッキーかっけー！途中絶叫マシーン楽しんでるかのように飛越してる」
「マリカーのジャンプアクションでもキメてるんか？ってくらいホッホー！言ってて笑った」
「障害レースなので平地以上に迫力あるなあ」
「青春だ」
「もらい泣きしちゃった」
「ゴール前での必死の声が泣ける。素晴らしい！！」
「本当障害って定期的に脳が焼ける 名場面お出ししてくるから好き」

　エコロデュエルは2着馬に8馬身差をつける快勝。勝ちタイムは従来の記録を1秒1更新する4分50秒5のレコードだった。