連覇&2冠へ女王・富士通が崖っぷち ミス連発で完敗、司令塔・町田瑠唯「ギブアップしない」【女子バスケ】
バスケットボール女子Wリーグの頂点を決めるプレーオフ(PO)ファイナル第3戦が12日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、レギュラーシーズン首位の富士通が同2位のデンソーに53-76で敗戦した。1勝2敗で王手をかけれられ、連覇&2冠へ崖っぷち。司令塔・町田瑠唯は逆転優勝へ「ギブアップしないです」と力強く話した。

「京王電鉄 Presents Wリーグプレーオフ 2024-2025」ファイナル
バスケットボール女子Wリーグの頂点を決めるプレーオフ(PO)ファイナル第3戦が12日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、レギュラーシーズン首位の富士通が同2位のデンソーに53-76で敗戦した。1勝2敗で王手をかけれられ、連覇&2冠へ崖っぷち。司令塔・町田瑠唯は逆転優勝へ「ギブアップしないです」と力強く話した。
最後まで流れを掴み切れなかった。富士通は第1クォーター(Q)からリードを許す展開。粘り強い守備の相手に前半だけで9個のターンオーバーを奪われた。第3Qは町田、宮澤夕貴が3ポイント(P)を決めるなど一時は1点差まで追い上げたが、終了間際に3Pを献上。ターンオーバーから再び失点を重ね、第4Qは7得点で力尽きた。
ターンオーバーは計19個。2Pの成功率は39.3%、3Pも24.1%に抑え込まれた。BTテーブス監督は「ミスが多かった。チャンピオンシップレベルのチームは大事な試合で19ターンオーバーもしない。オフェンスの差があったら勝負にならない」と指摘。町田も「私のターンオーバーや、シュートを決め切れなかったところで差が開いてしまった。自分たちのペースに持っていけなかった」と悔やんだ。
町田はチーム最多の12得点、7アシストだが、チームを勝利へ導けなかった。マークが厳しくなり「シュートが打てそうな場面でも、パスを選択しているところがあった。プレッシャーも強くなっていたと思うけど、自分の判断が良くなかった」と反省ばかりだ。
ただ、11点差から一時1点差まで追い上げた第3Qは指揮官も評価。「POファイナルでは後半の出だしが悪かった。今日は第3Qで切り替えができていた」。劣勢でも、見せ場をつくった10分間は次戦への収穫となる。
昨季と同カード。2016-17年以来、8年ぶりに3戦先勝方式で行われる。後がなくなったが、町田は「ギブアップしないです。気持ちの切り替えが大事。明日に向けて準備して戦っていきたい」と前を向いた。リーグ連覇と皇后杯との2冠へ諦めない。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)