男子マラソンの東京世陸争いは混迷 横並びで陸連検討へ、小山直城は5月世界ランク決定待ち
9月の東京世界陸上代表選考会を兼ねた東京マラソン2025が2日、東京都庁~東京駅前・行幸通りの42.195キロで行われた。T.タケレ(エチオピア)が大会歴代5位の2時間3分23秒で優勝。28歳の市山翼(サンベルクス)が2時間6分0秒で日本人トップの10位だった。レース後、日本陸上競技連盟の高岡寿成シニアディレクターが会見し、混迷する世陸代表争いの見通しを明かした。

東京マラソン
9月の東京世界陸上代表選考会を兼ねた東京マラソン2025が2日、東京都庁~東京駅前・行幸通りの42.195キロで行われた。T.タケレ(エチオピア)が大会歴代5位の2時間3分23秒で優勝。28歳の市山翼(サンベルクス)が2時間6分0秒で日本人トップの10位だった。レース後、日本陸上競技連盟の高岡寿成シニアディレクターが会見し、混迷する世陸代表争いの見通しを明かした。
東京世界陸上の代表は最大3枠。日本陸連のJMCポイントランク1位で条件を満たした選手、参加資格有効期間(23年11月5日~25年5月4日)に日本記録をマークし、保持した選手が内定。さらに男子は今大会までの選考対象レースで参加標準記録2時間6分30秒を突破した選手から総合的に判断される。
今大会前の時点では、福岡国際で日本歴代3位の2時間5分16秒だった吉田祐也、大阪で2時間5分39秒だった近藤亮太らが有力候補に挙がっていた。スタート時点は13度だった気温は、フィニッシュ時は20.3度に上がる暑さとの闘いもあったレース。JMCポイントランクは小山直城がトップになることが濃厚だ。高岡シニアディレクターは会見し、選考の見通しを明かした。
高岡氏は「(JMCポイントランクの)1位が選考要項通り、本人の意思があれば選出される。小山選手は参加標準を突破していないので、世界ランクの確定日を待って内定になる」と5月の世界ランク次第で内定するという。さらに「2時間6分30秒を切った選手は今年度11名。その中で横並びにして選考会議で検討していきたい。現時点で誰が、ということではないです」とした。
選考会議は女子の最終選考レースとなる9日の名古屋ウィメンズ終了後に実施。高岡氏は「(男子は)昨年2時間6分30秒を切ったのが1名だったのが11名に。日本記録更新こそはならなかったけど、6分30秒をコンスタントに出せる選手がいるのは嬉しいこと」と強調した。
(THE ANSWER編集部)