ドジャースが日本市場開拓に“本気”になった2年前の光景 編成トップが語る野望「我々の願いは…」
米大リーグ・ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長が、日本市場開拓に本気になった経緯を明かした。米メディアのポッドキャスト番組に出演。2023年に宮崎で見た光景を回顧し、「我々のブランドとファンベースを日本で成長させ続けるためにできることは何でもしたい」と意気込んでいる。

アンドリュー・フリードマン編成本部長がポッドキャスト番組に出演
米大リーグ・ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長が、日本市場開拓に本気になった経緯を明かした。米メディアのポッドキャスト番組に出演。2023年に宮崎で見た光景を回顧し、「我々のブランドとファンベースを日本で成長させ続けるためにできることは何でもしたい」と意気込んでいる。
昨オフに大谷翔平、山本由伸両投手と大型契約を結び、今オフには佐々木朗希投手も獲得したドジャース。3月には東京ドームでカブスとの開幕シリーズも控えており、日本での存在感は増すばかりだ。フリードマン編成本部長は米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のポッドキャスト番組「スタークビル」に出演。日本市場開拓にさらに力を入れるきっかけとなった光景を回顧している。
フリードマン氏は2023年、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた侍ジャパンの宮崎合宿を視察。「まず印象的だったのは、日本がどれだけ才能ある投手を擁しているかということ。明日にでもメジャーで投げられる投手がどれだけいたか」と投手陣のレベルの高さに感銘を受けたという。それと同じぐらいに驚いたのが、合宿を見に来たファンの多さだ。
「開幕前の練習だよ。投手はブルペン入りしたり、遠投したり。野手はノックを受けたり、打撃練習をしたりしている。それを見るために、2万人ほどの人たちがいたんだ。野球に対して日本のファンが持っている情熱は(明らかだった)。それに、ドジャースの帽子を被っている人もいれば、パドレス、レッドソックス、ヤンキース、レンジャーズの帽子を被っている人もいたんだ」
日本の野球熱を実感した同氏。「究極の目標は、もちろん勝つことが第一だが、これだけ野球に情熱的な国で本当のファンベースを創ることができれば、即座に利益を生み出すだけでなく、将来的な利益にもなる」と未来を見据える。
「我々の願いは、8、9、10歳ぐらいの『次のショウヘイ、ロウキ、ヤマモト』がドジャースの帽子を被って『僕はドジャースの一員になりたい』と考えること。我々のブランドとファンベースを日本で成長させ続けるためにできることは何でもしたい」。大谷の入団会見で「我々の目標の1つは、日本の野球ファンをドジャーブルーに変えること」と語った編成トップの野望は着々と進んでいる。
(THE ANSWER編集部)