「3150×LUSHBOMU」の追加カード

　ボクシングの元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏が12日、都内で会見し、3月29、30日に愛知県国際展示場で開催する主催興行「3150×LUSHBOMU」の追加カードを発表した。

　3月29日のスーパーフライ級8回戦では、花田颯（KWORLD3）がフィリピン同級13位エロゲ・グラと対戦する。昨年10月の前戦では、初回のバッティングで不運の負傷引き分け。22歳同士の対戦に「この試合に勝って、上を目指すきっかけにしたい」と意気込んだ。グラは同6月にWBCユース・スーパーフライ級王座決定戦で佐野遥渉（LUSH）に判定負けしたが、好ファイトを展開していた。

　3月30日のスーパーウェルター級8回戦では、日本同級2位・佐々木る玖（KWORLD3）が同級11位・鈴木健介（リングサイド・フィットネス）と対戦する。佐々木は上半身裸の“短パンスタイル”で会見に登場。「服よりも自分の体づくりに投資しているので、これが自分の一張羅ですわ（笑）」と話し、こう続けた。

「亀田史郎さんのYouTube企画『3150ファイトクラブ』からプロデビューした素人の自分が、日本2位まで上がってくることができた。素人でも努力次第でできることを証明していきたい」

　将来、対戦したい相手について「テレンス・クロフォードと対戦するために、いつもイメージして練習しています」と、米国の世界4階級制覇王者を挙げた。

　同日のスーパーバンタム級8回戦では、東洋太平洋同級14位・中川麦茶（ミツキ）が同級14位ナワポン・カイカンハー（タイ）と対戦。中川は「相手は元世界1位の強い選手と聞いています。強い選手と試合を組んでいただいて感謝しています。3150×LUSHBOMUはいろいろなキャラクターの選手がいて面白いイベントです。自分もその一員として盛り上げようと思います」と語った。

「ここで自分の秘密兵器を紹介します」と呼び込んだのは、中学1年の長男・武田龍樹くん。「興毅さん、将来、歌手になることを目指しています。次の自分の試合で息子に入場曲を歌わせて良いですか？　今、歌を歌わせますので」と亀田ファウンダーに直訴。龍樹君が美声を披露すると、亀田氏は「OK」と即答した。中川は長男の“歌手デビュー”とともに入場することになった。

　29日のIBF世界フライ級タイトルマッチでは、王者アンヘル・アヤラ（メキシコ）とIBF世界ライトフライ級王者・矢吹正道（LUSH緑）が対戦。30日はWBC世界ミニマム級王者メルビン・ジェルサエム（フィリピン）と前王者・重岡優大（ワタナベ）が激突する。残りの両日アンダーカードは後日発表される。