前代未聞、競馬レース中に騎手を殴打する事件が海外で発生 併せ馬中にムチで数発…「深く後悔」と謝罪
海外競馬でレース中に前代未聞の事件が発生した。現地26日に南アフリカのターフフォンテン競馬場で行われたレースで、最後の直線に入って追い上げを開始した騎手が、手綱をとっていた馬に対してではなく、なんと隣で競り合っていた馬の騎手をムチで殴打。専門メディアが動画を公開して騒動が拡大し、愚行に及んだ騎手が声明を出して謝罪する事態になっている。

南アフリカで行われたレース終盤に…
海外競馬でレース中に前代未聞の事件が発生した。現地26日に南アフリカのターフフォンテン競馬場で行われたレースで、最後の直線に入って追い上げを開始した騎手が、手綱をとっていた馬に対してではなく、なんと隣で競り合っていた馬の騎手をムチで殴打。専門メディアが動画を公開して騒動が拡大し、愚行に及んだ騎手が声明を出して謝罪する事態になっている。
事件が起こったのは芝1400メートルの7頭立てで行われた3歳上のレース。手応えよく逃げた馬を大外からジムアストーム(牝3)とブラードビジョン(騙3)の2頭が併せ馬の形で追撃態勢に入った。残り400メートルを切ったところでジムアストームのギャビン・レレナ騎手は右ムチを2発入れると、すぐ右で追い通しだったブラードビジョンのジェイソン・ゲイツ騎手の頭や背中をムチで叩いた。ゲイツ騎手は何とか態勢を立て直したものの、レレナの殴打から逃げるのがやっとだった。
南アフリカの競馬専門メディア「ザ・ホース・レーシング」は、レレナが愚行に及んだシーンをクローズアップしたレース映像を公開。結局、レースはインから逃げ馬をかわしたグレートモーション(牝3)が快勝。ブラードビジョンは7馬身以上離された4着で、ジムアストームはそこからさらに4馬身半離れた6着だった。
現地でも騒然となった事件について、レレナは声明を発表。「起こったことは私の性格とはまったく一致しないものであり、この事件を深く後悔しています。馬のオーナーと調教師、スポンサー、競馬ファン、および影響を受けた競馬当日の関係者に心からお詫びします」と謝罪した。
その上で「私の反応はゲイツとの行動の結果であることを明確にしておきたい。どんな競争スポーツでも、脅威、挑発、攻撃と認識した場合の本能的な反応が、通常の状況ではないような反応につながる可能性があります。私の反応が意見や見解を生んだことを認めます」と弁明。競り合ったゲイツのアクションが今回の事件の起因だったという見解も示した。
レレナは「調査過程では、すべての要因が考慮され、その間に私は軽減に必要なすべての要因を提出します」とし、減免措置がとられることを希望。「私を応援している皆さん、あなたの理解とサポートに深く感謝しています。もう一度、関係者全員に謝罪し、私たちが愛するスポーツの誠実さを維持するという私の約束を改めて断言します」と改めて反省の弁をつづっている。
(THE ANSWER編集部)