井上尚弥に次ぐ快挙へ…井岡一翔戦も希望「強い人に勝ちたい」 寺地拳四朗が2度目王座統一へ
ボクシングの帝拳プロモーションは27日、都内で会見し、3月13日に東京・両国国技館でトリプル世界戦を行うことを発表した。世界フライ級王座統一戦でWBC王者・寺地拳四朗(BMB)とWBA王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が激突。過去のスパーリングでは寺地が圧倒したが、試合のリングではどんな展開になるのか。興行は「U-NEXT」で独占生配信。戦績は33歳の寺地が24勝(15KO)1敗、29歳の阿久井が21勝(11KO)2敗1分。

3.13トリプル世界戦
ボクシングの帝拳プロモーションは27日、都内で会見し、3月13日に東京・両国国技館でトリプル世界戦を行うことを発表した。世界フライ級王座統一戦でWBC王者・寺地拳四朗(BMB)とWBA王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が激突。過去のスパーリングでは寺地が圧倒したが、試合のリングではどんな展開になるのか。興行は「U-NEXT」で独占生配信。戦績は33歳の寺地が24勝(15KO)1敗、29歳の阿久井が21勝(11KO)2敗1分。
WBC王者・寺地は終始落ち着き払っていた。「大きい舞台でメインでできることをありがたく思います。統一戦ができて凄く嬉しいし、モチベーションも凄く上がっています」。2団体を統一したライトフライ級で4団体統一を目指したが、他団体王者との対戦が実現せず。1.9キロ重い50.8キロのフライ級に転向し、昨年10月の王座決定戦で2階級制覇を達成した。
2階級で統一王者になれば、井上尚弥に次ぐ日本人2人目の快挙。「4団体を目指して勝ちたい」と最強証明を狙う。スパーで何度も拳を交えた阿久井について「フィジカルも強いし、パンチも強いし、ガードもしっかりしている」と警戒。「その中でもフィジカルで負けないようにトレーニングしたり、スタミナ面も鍛えたりしている。手数、パンチ力でも上回れるように仕上げたい」と息巻いた。
世界戦はもう17試合目。「もちろんKOで勝つ姿は見せたい。上下に散らしたり、左右に回ったりする技術も見ていただければ。スパーと試合は全然違う。より緊張感がある試合になると思います。自分から行きたいとは思います」と好戦的スタイルを宣言した。
同興行ではWBO世界同級タイトルマッチも行われ、京口紘人(ワタナベ)が王者アンソニー・オラスクアガ(米国・帝拳)に挑戦。「勝った方と統一戦をやりたい」と3団体統一戦、将来的な4団体統一も視野に入れる寺地だが、ライトフライ級時代に2人を撃破している。一度勝った相手より、スーパーフライ級で3階級制覇を目指す意向もあるという。
スーパーフライ級では前WBA世界・井岡一翔(志成)が世界返り咲きを狙い、WBC王者ジェシー・ロドリゲス(米国・帝拳)も君臨。寺地は「今年はベルトの数を増やして、どんどん強い相手とやって勝っていきたい」と強者との対戦を希望した。