五輪落選で考えた引退、悔し涙…「もう一度ロス五輪に向けて」1年かけてどん底から這い上がった松田瑞生の再挑戦
9月に開催される東京世界陸上の代表選考を兼ねた大阪国際女子マラソンが26日、大阪・ヤンマーフィールド長居発着の42.195キロで行われる。24日に大阪市内で開催された記者会見では、昨年大会で惜しくも3位となり、パリ五輪を逃した松田瑞生(ダイハツ)がリベンジ宣言。「もう一度ロス五輪に向けて、頑張りたいという自分がいました」と決意を語った。

大阪国際女子マラソン26日号砲
9月に開催される東京世界陸上の代表選考を兼ねた大阪国際女子マラソンが26日、大阪・ヤンマーフィールド長居発着の42.195キロで行われる。24日に大阪市内で開催された記者会見では、昨年大会で惜しくも3位となり、パリ五輪を逃した松田瑞生(ダイハツ)がリベンジ宣言。「もう一度ロス五輪に向けて、頑張りたいという自分がいました」と決意を語った。
1年かけて、どん底から這い上がってきた。地元・大阪出身で、大会最多となる過去3度の優勝(2018、20、22年)を誇る松田だが、パリ五輪代表選考を兼ねた前回大会では、日本新記録を樹立した前田穂南(天満屋)の後塵を拝して3位。前田が代表に選ばれた一方で、悲願の五輪出場を逃し、悔し涙を流した。
大会後には「五輪(を目指すの)は最後」と語るなど一時は引退も示唆していたが、昨年9月のベルリンマラソンに出場すると、2時間20分42秒で自己ベストを更新して、6位に入賞。今大会に向けてアメリカ合宿で練習を積む中で、「もう一度ロス五輪に向けて、頑張りたいという自分がいました」と気持ちを新たにした。
会見中は険しい表情も見せていた松田だったが、大会解説を務める予定のシドニー五輪金メダリスト高橋尚子さんから「この1年で自分が一番成長したと思う点」を聞かれると、「まずは走ることが楽しめるようになったこと。それが一番私の中では大きいなと思います」と笑顔。高橋さんも「笑顔が見られてよかったです」と頷いた。
世界陸上は22年オレゴン、23年ブダペストと2大会連続で出場中。ベルリンの好走で東京世界陸上の参加標準記録(2時間23分30秒)もクリアしており、見据えるは4度目の“浪速路”制覇だけだ。「笑顔でゴールすることが目標」と語る松田にとって1年越しのリベンジレースは、26日12時15分にスタートする。
(梅本 タツヤ / Tatsuya Umemoto)