「日本代表戦に比べると…」の声も 異例の生中継、満員6513人で船出 バレー新リーグにパリ五輪戦士は何を思ったか
日本代表戦より盛り上がりが欠けているとの質問も…チェアマン「その通りだと思う」
一方会見では、日本代表戦と比較すると拍手などの盛り上がりが欠けているのではないかとの質問もあった。「その通りだと思う」と認めた大河正明チェアマンは「日本代表戦は、ほぼ皆さん日本を応援しに見に来られる。日本を応援するという熱量を感じられる」と説明。国内の2チームが戦うSVリーグは「そういう(応援の)文化がこれから根付いてくるところ。そこが変わってくればもっともっと良くなる」と現状を表現した。
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この日の観客は女性の割合が圧倒的。「それが強みでもあり、ファミリー層、バレーボールをやっていた男性が世界で一流のプレーを見たいと思って来てくれたら、もっとファン層が分厚くなって発展するんじゃないか」と同チェアマン。「レベル的には世界に通用する試合を展開してくれた」と評価するだけに、ファン層がより広がることに期待している。
日本代表戦の盛り上がりも知る大阪Bの主将・山内は「また違うプレッシャー。それを楽しさに変えることができた」とコメント。「この熱を冷まさないようにするのが自分たちの仕事。それくらいの価値があるバレーをしないといけない使命感はある」と責任もにじませた。
バレー熱の高さを改めて感じさせる一日となったが、チーム最多の21得点でヒーローとなった西田は冷静に振り返る。
「自分たちも、SVリーグもただ1試合が終わっただけ。それをたくさん取り上げてもらったが、ここから他のチームの方々にどう還元するか、自分たちがどう繋ぎを見せるか。チームとしても、個人としても意識してやっていきたい」
試合後のコートインタビューでも「これから各地でSVリーグが開幕します。今回はサントリーさんと大阪ブルテオンが凄く取り上げられてはいましたが、これから各メディアの方々もそうですけど、各チームを取り上げてくださるのが僕にとっても凄くありがたい環境ですし、SVリーグとしても世界一の第一歩だと思うので、是非皆さんのお力を貸していただければと思います」と呼びかけた。チームは違っても、目指す方向性は同じだ。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)