大谷の打撃の“高校生レベル評”は「ゴミな見解だ」 50-50で蒸し返される節穴発言を元MLB選手がバッサリ
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は今季、史上初の「50本塁打&50盗塁(50-50)」を達成するなど、打者として傑出したシーズンを送っている。いまやメジャーを代表する強打者となったが、MLB挑戦当時は能力を疑問視する声も。2018年に大谷を「高校生の打者」と辛口評価したスカウトの発言が掘り起こされ、元メジャーリーガーも見解を述べるなど再注目を集めている。
2014年に日米野球で来日した元メジャーリーガーが証言
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は今季、史上初の「50本塁打&50盗塁(50-50)」を達成するなど、打者として傑出したシーズンを送っている。いまやメジャーを代表する強打者となったが、MLB挑戦当時は能力を疑問視する声も。2018年に大谷を「高校生の打者」と辛口評価したスカウトの発言が掘り起こされ、元メジャーリーガーも見解を述べるなど再注目を集めている。
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大谷は19日(日本時間20日)の敵地マーリンズ戦で3打席連続本塁打を含め6打数6安打、3本塁打、10打点、2盗塁と大暴れ。メジャー史上初の「50-50」を飛び越え、「51-51」に到達した。さらに翌20日(同21日)の本拠地ロッキーズ戦でも4打数3安打2打点、1盗塁。「52-52」まで数字を伸ばした。21日(同22日)の試合前の時点で、本塁打、打点、OPSなど打撃9部門でリーグトップに立っている。
メジャー屈指の強打者として確固たる地位を築いた大谷だが、2018年に日本から移籍した当初は懐疑的な声も少なくなかった。スプリングトレーニング中だった同年3月、米ヤフースポーツは「ショウヘイ・オオタニの打撃について裁決が下る、そしてそれは良くない」と題するジェフ・パッサン記者(現ESPN)の署名記事を掲載。大谷の打撃に低評価を下す複数のスカウト談を紹介するものだった。
特に話題となったのは「彼は基本的に高校生の打者のようだ」とするスカウトの言葉だった。だが、蓋を開けてみれば大谷は1年目から打率.285、22本塁打と活躍。開幕直後の4月9日(同10日)の時点で、同記者は「親愛なるショウヘイへ、ごめんなさい」と謝罪&撤回することになった。6年が経ち、大谷はさらに進化。前人未到の「50-50」を達成したことで、この発言が再び注目を集めている。
X上で当時の投稿が再拡散されると、元メジャーリーガーが出演する米野球専門ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」でも話題に。司会者が内容を紹介すると、通算1059安打のトッド・フレイジャー氏は「誰が書いたんだ?」とツッコミを入れた。さらに、エンゼルスのユニホームを着た当時の大谷の写真が映し出されると「15歳のようだ」と今と比べてかなり細い見た目にも関心を寄せた。
捕手としてフィリーズやヤンキースなどメジャー9球団を渡り歩いたエリック・クラッツ氏は「これはゴミな見解だね」とバッサリ。ロイヤルズ時代の2014年に日米野球で来日したクラッツ氏は「19歳の彼を見たことがある。対戦したんだ。彼は高校生の打者じゃなかった」と振り返り、「あのスイングは通用していた。彼は素晴らしかった」と10年前から高いレベルの打撃をしていたと証言した。
(THE ANSWER編集部)