フェデラーのバックハンドウイナーに脚光

　テニスの上海マスターズは12日、準々決勝で世界ランク12位の錦織圭（日清食品）が同2位のロジャー・フェデラー（スイス）に4-6、6-7で敗れ、4強入りを逃した。善戦しながらも、王者の前に屈した錦織。フェデラーの巧みな洞察力からバックハンドウイナーを決める瞬間をATP公式中継サイト「テニスTV」が動画で公開。ファンの喝采を浴びている。

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　とんでもない37歳だ。やっぱりフェデラーは強かった。第2セット、5-5で迎えた第11ゲームだ。錦織のサービスから始まったラリー。錦織が深いストロークで優位に進め、フェデラーは返すのが精いっぱい。だが、最後の詰めのところだ。ネット際に出て、ボレーで決めにいった錦織に対し、フェデラーは完全に読んでいた。鋭角に来たショットをフェデラーはバックハンドで強烈なリターン。見事に錦織の脇を抜くウイナーを決めたのだ。

　天を仰ぎ悔しがる錦織に対し、してやったりとばかりにガッツポーズを作るフェデラー。ストロークで劣勢だったが、最後はポイントをものにするのが、王者の底力だ。

　テニスTVの公式インスタグラムは「これは規格外　フェデラーよる最上級のプレー」とつづり動画を公開。ファンからは称賛が送られている。