イチロー凱旋弾、三塁ベース上で交わした無言の会話「すごくクールな瞬間」
「彼を見つめ、彼もまだ僕を見るようだった。そこに言葉はなかった」
「僕は何も言わなかった。彼を見つめる感じで、彼もまた僕を見るようだった。そこに言葉はなかった。でも、すごくクールな瞬間だったんだよ」
3連戦初戦となった17日の試合前、マリナーズ側がイチローのメジャー通算3000本安打などの偉業を称えるイベントを行った。球団会長、元同僚で現コーチのエドガー・マルティネスら首脳陣に加え、シーガーは選手代表として岩隈久志投手、フェリックス・フェルナンデス投手とともに参加し、赤絨毯の上を颯爽と歩いたイチローを祝福していた。
そしてこの日、先着2万人の来場者にイチローの特製ボブルヘッド人形がプレゼントされる一戦で、最後に最大の熱狂を与えたレジェンドに対し、シーガーも3打数2安打4打点と大爆発。大先輩への敬意をバットで示した。
かつて一緒に汗を流したセーフコ・フィールドで、成長した姿を見せたシーガーと健在ぶりを示したイチロー。無言の会話には、お互いを認め合う気持ちもそこにはあったのかもしれない。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer