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大坂なおみ、引退意向セリーナに敬意「私が穴を埋めるのは不可能」「唯一無二の存在」

女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープンが19日、東京・有明テニスの森公園で開幕した。世界ランク48位の大坂なおみ(フリー)は、20日の同55位ダリア・サビル(オーストラリア)との1回戦に向けて会見。今月幕を閉じた全米オープンで現役引退を示唆していた元世界1位セリーナ・ウィリアムズ(米国)について、敬意の言葉を送った。

大坂なおみがセリーナ・ウィリアムズについて言及【写真:浜田洋平】
大坂なおみがセリーナ・ウィリアムズについて言及【写真:浜田洋平】

東レ・パンパシフィック・オープンが開幕

 女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープンが19日、東京・有明テニスの森公園で開幕した。世界ランク48位の大坂なおみ(フリー)は、20日の同55位ダリア・サビル(オーストラリア)との1回戦に向けて会見。今月幕を閉じた全米オープンで現役引退を示唆していた元世界1位セリーナ・ウィリアムズ(米国)について、敬意の言葉を送った。

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 セリーナは4大大会シングルス23勝、WTAツアー通算73勝を誇るレジェンド。大坂にとっては憧れであり、4大大会初優勝した2018年全米オープン決勝で対戦した相手でもある。この日の会見では、外国人記者から「とても大きな穴が空くが、自身がそれを埋められるか」などと質問を受け、こう返答した。

「私は誰かの穴を埋めることは不可能だと思います。それぞれの選手が唯一無二の存在。それぞれが違った道を進んできたので、それを別の人が埋めるのは不可能。セリーナは素晴らしいキャリアを過ごしてきて、ビジネスに携わる女性として活躍しているところも本当にビックリです。全米オープンは感動するものでしたけど、あれは彼女がいかに優れたキャリアを過ごしてきたかの表れ。そこで彼女の偉大さが表れたと感じました」

 大坂は1回戦敗退となった5月の全仏オープン後、左アキレス腱痛の影響で離脱。6月末からのウィンブルドンを棄権し、8月のシリコンバレー・クラシックで復帰した。しかし、腰を痛めるなど故障が相次いだ末、同月末の全米オープンで初戦敗退。7月に2度の4大大会優勝を成し遂げたフィセッテ・コーチと契約を解消し、以降は父・フランソワさんが暫定コーチを務めている。

「私は今、いるべき場所にいられていないと思うけど、自分としては心安らげる場所に間違いなくいられると思う。本来、自分のいるべきところにいないというのは、それはそれなりの理由があると思う。

 いろんな方々がチケットをわざわざ購入して私の試合を見に来てくださる。今まで小さい頃からやってきたテニスについて、立ち戻って考えてみるの。そうすると、自分がどこにいるべきかまた見えてくる。そうしたことを考えられる自分は、この状況に対して感謝を持っていますし、心の状態がよいまま進んていければと思います」

 昨年はうつ病を抱えていることを公表。メンタル面も少しずつ改善させ、「もちろん優勝したい気持ちもある」と思い入れのある大会に臨む。

(THE ANSWER編集部)


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