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【ラグビー】悲願の花園出場なるか 震災復興支援活動が結んだ強豪校と元代表選手の絆

第96回全国高校ラグビーフットボール大会宮城県予選の準決勝2試合が19日に宮城県サッカー場で行われ、第1試合は、21年連続の花園出場を目指す仙台育英と仙台が対戦。

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掲げた目標は「打倒・仙台育英」、石巻工業は悲願V達成できるか

 第96回全国高校ラグビーフットボール大会宮城県予選の準決勝2試合が19日に宮城県サッカー場で行われ、第1試合は、21年連続の花園出場を目指す仙台育英と仙台が対戦。仙台育英が102-0(前半69-0)と圧倒的な強さで決勝進出を決めた。続いて行われた第2試合では、2年連続決勝戦で仙台育英に敗れている石巻工業と仙台第三が対決し、前半は仙台第三が21-14とリードして優勢に試合を進めたが、後半に石巻工業が逆転。33-28と接戦をものにし、決勝進出を決めた。

 この日、石巻工業の決勝進出を強く願っている選手たちがいた。ラグビー日本代表として2011年ラグビーワールドカップに主将として全試合に出場した菊谷崇、ラグビー日本代表として2003年、2007年、2011年と3大会連続でラグビーワールドカップに出場した小野澤宏時(ともにキヤノンイーグルス)だ。両選手は、2015年のワールドカップ最終メンバーには選出されなかったものの、エディー・ジョーンズ率いる日本代表メンバーにも選出された経歴をもつ日本屈指のラガーマンだ。

 菊谷と小野澤は、東日本大震災から5年以上が経過し、東北の支援活動が減少傾向にある中、「東北のために力になりたい」との思いから、未来の東北を担う人材育成を目的として今年3月に公益財団法人東日本大震災復興支援財団が立ち上げた「東北『夢』応援プログラム」に、キヤノンイーグルスの代表として賛同を表明。その後、菊谷は東北に足を運び、同じ思いで目標に向かっていける団体を自らの足で探した。その中で出会ったのが、2年連続宮城県予選決勝で仙台育英に涙をのんでいる石巻工業だった。

 打倒仙台育英に燃える石巻工業の練習も訪問。自身の経験をもとにアドバイスを送った。そして、その出会いがきっかけとなり、キヤノンイーグルスとして石巻工業の目標をサポートすることとなった。

「東北『夢』応援プログラム」の特徴は、生徒たちへの指導を1回の訪問で終わらせることなく、遠隔指導ツールを使い1年間継続して指導を行うという点だ。そして、中間期、1年後に生徒たちの成長を確認するための成果発表イベントも設けている。

 菊谷と小野澤は、今年6月12日に石巻工業で行った本プログラムの開会イベントに参加し、2時間以上に渡り熱血指導を行った。練習指導後、生徒全員で決めた目標を菊谷、小野澤の前で宣言した。

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