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青木瀬令奈、1470日ぶり優勝掴んだ“静”の姿勢 引退よぎった28歳が辿り着いた境地

終わりの時期は「つくらない」 次は「また3勝目に向かって頑張りたい」

 新たな才能が次々と台頭し、盛り上がる女子ゴルフ界。28歳の青木よりも若い選手が、毎試合リーダーボードの上位を賑わせる。「私が20歳過ぎの時は自分の同世代が優勝すると、悔しいという思いでしたが、今は若い世代の子たちが人気も注目度もある。『みんな頑張れ』とお姉さんの目線で応援しています」と笑いながら胸中を明かす。

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 一方でゴルフ人生の終焉も意識するようになったのも事実だ。「コロナ禍で試合がなくなって、昨年くらいから(引退の時期を)考え始めたのはある。ゴルフじゃない、色々な職業の人の中には失業した方もいる。私もどうしようかなと……。そういうのを考えてしまった。良くなかったのかなとは思うのですが、終わりを決めてしまおうかなって」

 なんとなく頭をよぎった、プロゴルファーとしての区切り。だが、そんな時にも松下からの言葉で気付かされた。「今いる位置が自分が行きたかったところだから、そこから自分で降りることはないんだよって。今の位置にいるんだからその間はしっかりと目の前のことだけやっていったらどう?」。それが先月のこと。今は「色々な人の意見も聞きながら、終わりをつくらずいこうと思ってます」。モヤモヤしていた青木の気持ちは晴れていた。

 だからすぐに次の目標も出てくる。「これから先も一つ一つの積み重ねを怠ることなく、一つ一つこなして、また3勝目に向かって頑張りたいと思います」ときっぱりと口にした。クラブを置くのはまだ早い。若い選手の前に立ちはだかる存在になる。

(THE ANSWER編集部)


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