権威ある米誌「ザ・リング」がハイライト公開「ザ・ベスト・オブ2020」

　権威ある米ボクシング専門誌「ザ・リング」が2020年の年間最高試合を発表。10月のWBC世界スーパーライト級挑戦者決定戦で、当時WBC同級2位のホセ・セペダ（米国）が壮絶な打撃戦の末に元IBF同級王者イバン・バランチェク（ベラルーシ）に5回2分50秒TKO勝ち。計8度のダウンが生まれた一戦を選出した。公式SNSでは実際の映像を公開している。

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　倒し倒され、まさに激闘だった。4回まですべてのラウンドでどちらかがダウンを奪う、クロスファイトが展開された。そして、結末は5回だ。残り15秒、バランチェクの左をかいくぐったサウスポーのセペダが右のオーバーハンドから、返しの左フックを直撃させる。仰向けにエビぞりのような体勢になって倒れるバランチェクは被弾の瞬間に失神。決着がついた。

　1回に2度ダウンを奪われていたセペダ。5回もこのシーンの直前にダウンしており、まさに起死回生の一撃。大逆転KOとなった。ダウンは両者合わせて8度。稀に見るダウンの応酬からの衝撃のフィニッシュをリング誌は年間最高試合に選出。公式インスタグラムに「ザ・ベスト・オブ2020。信じられない打ち合いで、ホセ・セペダとイバン・バランチェクはお互いに4度ダウンした」と添えてハイライトを投稿すると、米ファンは再び衝撃を受けているようだ。

「ハイライトを見ただけでCTE（慢性外傷性脳症）になった」
「間違いなく2020年の最高試合」
「お互い全力を出し合う最高の試合だった」
「セペダのパンチは、マルケスがパッキャオを倒したパンチに似てる」
「現実とは思えない試合」
「壮絶な戦いだ」
「まるでロッキー映画のようだ」
「2人の戦士に乾杯」

　試合の直後から「ファイト・オブ・ザ・イヤー」に推す声が複数上がっていた一戦。権威あるリング誌も2020年最高の名勝負と認めている。