井上尚弥、「挑戦」の2017年を締めくくる決意「年末の試合で勝ってやっと良い1年」
チャンピオンという“守りの立場”でも貫いた攻める姿勢…2017年は「挑戦」と総括
井上にとって、2017年は“激動の1年”だった。
5月にはWBO世界スーパーフライ級2位のリカルド・ロドリゲス(米国)と対戦し、3回TKO勝ちで5度目の防衛に成功した。さらに、9月には米国に上陸。アントニオ・ニエベス(米国)を6回終了TKOで下して、異国の地で衝撃のデビューを飾った。10月には第1子が誕生し、12月には国内で7度目の防衛戦を控えている。
来年2月に米国で予定される「Superfly2」参戦も熱望されるなど、世界から注目を浴びる24歳は、2017年を「挑」と表現した。
「チャンピオンということで防衛、“守りの立場”ですけど、アメリカ挑戦、そして子供が生まれて家族3人になり、家族での挑戦ということで『挑』かなと。また年末に試合があるので、そこで勝ってやっと良い1年だったなという想いになれると思います」
年末のボワイヨ戦は、来年以降にWBC世界スーパーフライ級王者シーサケット・ソールンビサイ(タイ)、IBF世界スーパーフライ級王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)ら猛者たちとのビッグマッチを実現させるために足がかりとなる一戦。名実ともに「最強ファイター」となるべく、日本が誇る「The Monster」はさらなる高みを目指してひた走る。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer