「ご飯だけ」「パンだけ」では足りない ジュニア選手が朝ごはんで摂るべき栄養素
栄養・食事の観点からジュニア世代の成長について優しく指南する、「THE ANSWER」の保護者向け連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」。サッカーJリーグ・アルビレックス新潟で栄養アドバイザーを務めている公認スポーツ栄養士・長谷川直子氏がわかりやすくアドバイスする。第4回は「朝ごはんで摂るべき栄養素」について。
連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」第4回
栄養・食事の観点からジュニア世代の成長について優しく指南する、「THE ANSWER」の保護者向け連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」。サッカーJリーグ・アルビレックス新潟で栄養アドバイザーを務めている公認スポーツ栄養士・長谷川直子氏がわかりやすくアドバイスする。第4回は「朝ごはんで摂るべき栄養素」について。
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小中学校の生徒さんに「朝ごはんを食べている? どんなものを食べているの?」と聞くと、「ご飯だけ」「パンだけ」といった答えがよく返ってきます。
実際にはこれに、牛乳や乳酸菌飲料、あるいはお茶を飲んでいるのですが、それにしても、育ち盛りの子供たちには量も品数も少し足りません。
朝食には、体温を上げ、睡眠で休めていた脳を起こし、体を動かすための準備を整えるという役割があります。また、エネルギーを補給することで、授業に集中できるし、運動にも意欲的に取り組むことができます。
逆に朝食を食べないと、授業中にぼーっとしたり、疲れやすくなったりします。それだけでなく、朝食抜きが習慣になると、脳や体の成長に影響することもあるのです。
具体的なメニューについてですが、ご飯やパンの次にぜひ摂ってほしいのは、卵や魚、肉、あるいはハムやソーセージなどの食肉加工品といった、タンパク質を多く含むおかずです。
タンパク質は、体作りや成長に必要な栄養素。スポーツをする子どもたちや親御さんは比較的、意識して食べる(食べさせている)と思いますが、実は「毎食食べること」がポイント。なぜならタンパク質には、「一度にたくさん食べても、体が吸収できない」という性質があるからです。
とはいえ、毎朝、焼き魚や目玉焼きなどを出そうとすると、それも大変。あまり気負わず、納豆や魚肉ソーセージ、魚の缶詰、ヨーグルトなど、調理いらずで食べられる食品をどんどん活用しましょう。