日本のスポーツチームの新たな社会貢献の形 ラグビーの強豪が産官協同で食育イベントを行う理由
飯島GM「スポーツチームは地域から『なくてはならない』と思われる存在でないと持続出来ない」
本イベントには飯島GM自身も登壇。また、選手だけでなく、スタッフも受付や会場の設営等、運営のサポート要員として積極的に派遣した。
「私たちには、地域に愛されるチーム作りを行う役目や使命がある。また、地域貢献に参加すれば、選手たちも社会とのつながりを実感できる」(飯島氏)
現在、3シーズン目を迎えたラグビーリーグワンが、健全な事業化・プロリーグ存続のためにも、地域に対する存在意義を明確にし、掲げる必要性を説く。
「スポーツチームは地域から『なくてはならない』と思われる存在でないと持続出来ない。そう思ってもらえるために必要なのは、強くあること。そして社会課題を解決し、地域に貢献することです。
ラグビーのような市場規模が小さいプロスポーツの事業化は、簡単なものではない。地域と力を合わせ、社会に貢献しなければスポーツチームに中期的な未来はない」(飯島氏)
地域から応援してもらうだけでなく、地域に還元する努力をしていくことが必要。選手にとっても、地域貢献の経験はプラスになる、と話す。
「子どもたちが誰から学びを得るのか? 最初は家族、次に学校の教員や職員。そして、最近は外部委託も増えたが部活動の指導者です。
それに続き、求心力のある地域のスポーツチームが子どもたちに教え伝える役割を担う。人に教えるにはグラウンドでただラグビーをやっているだけでは駄目。学びや経験の蓄積が必要です。
社会や地域貢献の経験は人間の成長につながる。結果、ラグビーの力も向上する」(飯島氏)