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スポーツ選手が果物を摂るべき本当の理由とは 青森のJリーガーは高校生とりんごの重要性を学習

Jリーグやジャパンラグビー リーグワンをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は「スポーツと果物の重要性」について。

ヴァンラーレ八戸FCの第2回セミナーで高校生4人に選手1人のグループに分かれて調理実習。最初は緊張と照れでコチコチだった選手も、実習が始まると率先して調理。りんご入り肉みそのおかずは「これなら自分で作れる」と好評
ヴァンラーレ八戸FCの第2回セミナーで高校生4人に選手1人のグループに分かれて調理実習。最初は緊張と照れでコチコチだった選手も、実習が始まると率先して調理。りんご入り肉みそのおかずは「これなら自分で作れる」と好評

公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏の連載 今回は「スポーツと果物の重要性」

 Jリーグやジャパンラグビー リーグワンをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は「スポーツと果物の重要性」について。

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 青森県では現在、スポーツを通した食育活動に力を入れています。その一つが、県内の発信力があるスポーツ団体とタッグを組んで行う、地元産の果物の啓蒙活動です。

 地元のスポーツ団体の選手は、スポーツをする子どもたちにとって、身近な憧れの存在。彼らが情報発信することで、地元産の果物のおいしさと栄養価を広く子どもたちに知ってもらい、消費拡大に役立てようという取り組みです。

 弊社も昨年より、この活動に協力。今年は八戸市のヴァンラーレ八戸FC(サッカーJ3)の選手たちに、「スポーツと果物」の栄養セミナーを2回に渡って開催しました。

 果物はエネルギー源となる糖質や体の様々な機能を調整するビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富です。そして、運動のストレスによる細胞のダメージを防ぐ抗酸化物質、汗で失われやすい水分やカリウムが含まれているので、スポーツ選手に積極的に摂って欲しい食品です。

 特に今が旬の「りんご」は、抗酸化力の高いポリフェノール、「プロシアニジン」が豊富。「プロシアニジン」は脂質の吸収を抑制し、体脂肪の蓄積を予防する、運動時の肉体疲労を和らげるという研究報告もあり、スポーツをする人の補食にとてもおすすめです。

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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