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スポーツドリンクの溶き方も大事? 熱中症を防ぐ“夏の水分補給”の効果的方法

日本でもいずれ流行る? 今、欧米チームで人気のドリンク「コーディアル」とは

 また、休日スポーツの楽しみといえば、体を動かした後のビール、という方も多いでしょう。よく、アルコールは利尿作用があるため、脱水症状を起こす引き金になるといわれますが、浴びるように飲まなければ、水分としてカウントして問題ありません。また、米を食べる、味噌汁やスープを飲む、米や果物を食べるなど、就寝時まで、食事や飲み物をしっかり摂れば、自然と水分も摂れます。

 運動中に発汗量に見合った水分を摂取できていない人が少なくないため、一般の方も意識して水分を補給することが大切。特に、たまにしか運動をしないという方ほど暑さや激しい発汗に体が慣れていないので、用心が必要です。また、「昔はそんなに水を飲まなくても大丈夫だった」というような、若い時の記憶はリセットしてください。今の体の状態に合った水分補給が大切ですよ。

 さて、アスリートからもよく「運動時は炭酸水がいいのか?」と聞かれます。今のところ、疲労回復やパフォーマンスの向上に有利に働くという結果は出ていませんが、のど越しのシュワシュワ感は、不快な暑さを和らげるし、飲むだけで気分もさっぱりするのでとてもおすすめ。Jリーグの選手たちもキャンプ中の食事の際には、発砲水が必須でしたよ。

 ちなみに、今欧米のチームでは、水分補給とリフレッシュメントを兼ねたドリンクとして、コーディアルが人気です。コーディアルとは、ハーブや果物などを砂糖やハチミツに漬け込んだシロップのこと。これを水や炭酸水で薄めていただきます。低糖質・低カロリーでおいしく、ビタミン類も摂取できる。そして、フレッシュな素材で作るため、安心安全です。これから日本のスポーツチームも積極的に取り入れるところが多くなるかもしれませんね。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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