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引退プロ選手のキャリア支援で「静岡が元気になれば」 異例サービスに込めた社長の願い

静岡市のフジ物産株式会社(山崎伊佐子社長)が15日、プロアスリートの再出発を支援するサービス「Ath-up(アサップ)」を開始したことを発表した。全国のアスリートと静岡県内の企業をつなぎ、アスリートのセカンドキャリア支援と静岡の企業の活性化を推進する事業としている。同社はJ1清水エスパルス、ジャパンラグビーリーグワンの静岡ブルーレヴズ、B3ベルテックス静岡、レーシングチームのS-SPORTSをスポンサードしており、この事業に込めた思いを山崎社長に聞いた。(取材・文=柳田 通斉)

フジ物産の山崎伊佐子社長(左)と元J1清水エスパルス主将の杉山浩太氏
フジ物産の山崎伊佐子社長(左)と元J1清水エスパルス主将の杉山浩太氏

静岡市・フジ物産株式会社が「Ath-up」発表

 静岡市のフジ物産株式会社(山崎伊佐子社長)が15日、プロアスリートの再出発を支援するサービス「Ath-up(アサップ)」を開始したことを発表した。全国のアスリートと静岡県内の企業をつなぎ、アスリートのセカンドキャリア支援と静岡の企業の活性化を推進する事業としている。同社はJ1清水エスパルス、ジャパンラグビーリーグワンの静岡ブルーレヴズ、B3ベルテックス静岡、レーシングチームのS-SPORTSをスポンサードしており、この事業に込めた思いを山崎社長に聞いた。(取材・文=柳田 通斉)

 きっかけは一昨年の冬だった。山崎社長は言った。

「応援していた3年契約の選手が、2年で戦力外になってクラブを去りました。その姿を見て、ファンを魅了してきた選手たちに恩返しをしたい。選手たちの現役生活よりもはるかに長いセカンドキャリアについて、何かできないかを真剣に考えるようになりました」

 同社は石油製品、漁業用餌料販売、ガソリンスタンド経営などを手掛けているが、山崎社長はすぐに取締役会でこの新事業を提案。役員や社員たちも「やってみましょう」と同意し、動き出したという。早速、J1清水元主将で伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」の営業宣伝課長に転身した杉山浩太氏ら、企業や団体に勤めている元アスリートや現役選手から情報収集。選手たちは、パソコン操作などのビジネススキルがなく、セカンドキャリアに不安を感じていることを把握した。

「そういうことなら、弊社でその部分を解消しようと考えました。パソコンだけでなく電話の取り方、名刺の渡し方などを無料で指導した上で、キャリアコンサルタントが面談します。そして、元選手にとっても、企業にとっても最適なマッチングを目指そうということになりました」

 では、元プロアスリートを雇うことにはどんなメリットがあるのか。山崎社長は「これは多くの経営者が思っていることです」と前置きして言った。

「プロアスリートたちは明らかに心身ともにタフで、目標達成への意欲が高い。彼らはビジネススキルがないことで不安で、企業に就職することを『キャリアダウン』とも思うかもしれませんが、企業側は決してそうは受け取ってはいません。また、こうした環境が整っていけば、親御さんも、自分の子がプロアスリートの道を選ぶ時に反対はしなくなると思います」

 アスリートと企業などをつなぐマッチングは、2017年からスポーツ庁も取り組んでいるが、企業が地元に密着して展開することは異例。フジ物産ではこの事業を推し進めるための人材を中途採用しており、山崎社長は「静岡にはスポーツに理解があり、この事業に前向きな企業が多くあります。たくましい人材が集まって、静岡が元気になることにもつながればと思います」と話している。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

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