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25歳で「引退」を決意した日 杉山愛は1日23個のルーティーンで現役を9年延ばした

17歳でプロテニスプレーヤーとなった杉山愛さん。4大大会に出場するようになると、年間250日もの海外遠征をこなしていた。移動と試合を繰り返すハードな競技生活を支えていたのは、1日23個のルーティーン。心身と緻密に向き合う、そのコンディショニングの構築は、25歳のスランプから始まったという。

現役時代は1年の250日は海外遠征に出ていたという杉山さん【写真:Getty Images】
現役時代は1年の250日は海外遠征に出ていたという杉山さん【写真:Getty Images】

25歳でスランプ、遠征先から「テニスを辞めようと思う」と母に伝えた1本の電話

 17歳でプロテニスプレーヤーとなった杉山愛さん。4大大会に出場するようになると、年間250日もの海外遠征をこなしていた。移動と試合を繰り返すハードな競技生活を支えていたのは、1日23個のルーティーン。心身と緻密に向き合う、そのコンディショニングの構築は、25歳のスランプから始まったという。

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 現役時代は1年の250日は海外遠征。距離にして、年間地球3周分は移動していたという杉山愛さん。1~2時間のフライトで移動できるヨーロッパが拠点の選手たちと比べると、「日本が拠点というだけでディスアドバンテージ」(杉山さん)。飛行移動のたびに、気圧の変化で体はむくみ、疲れも残る。常に現地との時差を計算しながら、周到な準備をしていた。

「食事、睡眠、休養をしっかりとり、風邪を引かないのは基本中の基本。当たり前のことですが、いいコンディションがベースにあってこそ、トレーニングをプランニングできるし、高いパフォーマンスも発揮できます。

 競技柄、フィジカル面で要求される力のレベルがとても高かったので、自分の体を酷使している感じはめちゃめちゃありました。ですから、ツアー時はマッサージ師を帯同するなど、足りない部分は人の手を借りながら、自分の体と向き合ってきた。常に高いパフォーマンスを維持するのは難しかったけれど、体調管理には誰よりもお金と時間を費やしてきた自負があります」

 ベストパフォーマンスを発揮するには体だけでなく、心とも対話が必要、と話す。

「大会によっては1~2か月は自宅に戻れないので、ホテルでは音楽や香りの力で、リラックスできる、元気になれる環境に整えます。私はアロマオイルが好きだったので、何冊も本を読み、独学でアロマテラピーを学んで、コンディショニングに取り入れていました。

 常に持ち歩いていた鉄板のオイルはラベンダー、ローズマリー、マジョラム、ジュニパーベリー、ゼラニウムの5種類。これらを時々で筋肉の張りや心の状態に合わせて調合。足裏やふくらはぎのマッサージや半身浴、部屋で炊くといったルーティーンには欠かせませんでした」

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビューや健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌などで編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(共に中野ジェームズ修一著、サンマーク出版)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、サンマーク出版)、『カチコチ体が10秒でみるみるやわらかくなるストレッチ』(永井峻著、高橋書店)など。

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