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プロか、アマか ボウリング石本美来が選んだ「お金では買えない」海外での経験

2018年のアジア競技大会のマスターズ戦女子で、日本人初となる優勝を飾る快挙を成し遂げた石本美来(中央)【写真:アジアボウリング連盟】
2018年のアジア競技大会のマスターズ戦女子で、日本人初となる優勝を飾る快挙を成し遂げた石本美来(中央)【写真:アジアボウリング連盟】

アマだから得られる「世界に出ると、そういった課題や目標がより明確に感じられる」経験

 実際に出場する国際大会では、海外ボウラーから大きな刺激を受けるという。その楽しみを「YouTubeでよく見る選手とかでてくるんですけど、映像で見るのと生で見るのでは、やっぱり全然違うんですよ!」と、目を輝かせながら話す。

「国際大会では他の国の代表として、YouTubeで見た強い選手とか憧れの選手が出てくるんですよ。でも、映像で見るのと生で見るのって全然違うし、刺激になる。私、身長が167センチあるんですけど、海外ではそれでも小さい方かなと思うくらい体格も違うんです。女子でも、もう男子みたいにパワーもスピードも回転もある強いボールを投げるんですよ。そういう人たちに太刀打ちするためには、自分が何を磨かないといけないのか。世界に出ると、そういった課題や目標がより明確に感じられると思うんです」

 海外の猛者を相手にしながら、石本が気付いたことは「自分が負けない何かを持っていたら自信になる」ということ。「スピードや回転では敵わないかもしれないけど、私はコントロールだったら世界と張り合えると思いました」。コントロールの精度を上げる練習を繰り返し、磨きをかけた結果が、アジア競技大会での快挙だった。

「自分の自信というか、胸を張れる何かが見つかりました(笑)」

 アジアの頂点は極めたが、石本はこのままアマチュアの道を歩み続けるという。

「まだ、やり残したことがあるんです。それが終わったら、次のステップを考えてようと思っています。国内だと国体で優勝していないし、海外だと世界選手権で金メダルを獲っていないんです。自分の中で後悔したら嫌だなって思うので、それを達成するまでは頑張りたいなって思います」

 コロナ禍により国内外での大会開催が制限されている状況にはあるが、今は自分の技術を磨く時間。大会が開催される日に向けて、日本と世界の頂点を目指した歩みは続く。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)

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