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いつも飢えていた Bリーグ新人賞、岡田侑大という“想像を超える男”の一直線人生

アスリートが迎える様々な“はじまりのとき”を、東海地区を拠点に取材するライター・山田智子氏がお伝えする連載「STARTLINE」。第2回は、大学を中退し、20歳でBリーグへ挑戦することを決断、2018-19シーズンBリーグ新人賞に輝いたシーホース三河の岡田侑大にプロとしてのはじまりの1年を聞いた。

シーホース三河の岡田侑大【写真:(C)SeahorsesMIKAWA Co.,Ltd.】
シーホース三河の岡田侑大【写真:(C)SeahorsesMIKAWA Co.,Ltd.】

連載「STARTLINE」―大学中退、20歳でBリーグ三河に挑戦した男の“はじまりの1年”

 アスリートが迎える様々な“はじまりのとき”を、東海地区を拠点に取材するライター・山田智子氏がお伝えする連載「STARTLINE」。第2回は、大学を中退し、20歳でBリーグへ挑戦することを決断、2018-19シーズンBリーグ新人賞に輝いたシーホース三河の岡田侑大にプロとしてのはじまりの1年を聞いた。

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 Bリーグ3人目の新人賞を受賞したスーパールーキーは、ペンを取ると、迷いのなくズバッと一本の線を描いた。

「ただただバスケが好きで、自分の好きなことを続けてきただけなので、マイナスになることはないですね」

 この連載では、インタビューの前に、これまでの競技人生の充実度をグラフで表してもらっている。どんなトップアスリートも大なり小なり困難の時期を過ごしているし、その逆境こそが、その後の飛躍の糧になっていることも多い。

岡田侑大のこれまでの競技人生の充実度を表したグラフ
岡田侑大のこれまでの競技人生の充実度を表したグラフ

 それに、こうしたグラフを書いてほしいと求められれば、こちらの意図を汲み取り、好不調の波があるグラフを書いてしまうものだ。しかし、そんなこちらの狭い想像力や予定調和を軽やかに超えてみせる。勢い良く書かれた一直線は、岡田侑大という選手をよく表していると感じた。

 岡田はいつも飢えていた。シーホース三河に加入してからの半年間、取材の度に感じてきた印象を岡田本人にぶつけてみると、「もう、ひたすら飢えてますよ」と力強く言葉を重ねた。

「(NBAボストンの)カイリー・アービングが『自分の人生の目標は、自分がなりうるベストな自分になること』って言ってたんですけど、本当に良い言葉だなと思って。そういう考え方をしていると、ゴールはないんですよ。引退するまでは、レースを走っているから。

 僕は我慢ができないんですよね。待てないんです。今もシーズンが始まるのが楽しみですし、『この(オフの)2か月いらなくね?』って思います(笑)。早く(自動車)免許を取って、ワークアウトを始めたいです。ただでさえ負けてるのに、早く始めないと追いつけない」

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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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