スペイン育成年代にもある“毒親”問題 「サッカーパパ」がすべきでない5つの行動とは
パパがすべきではない5つの項目
スペインの指導者にとって、毒親と接することも学びの一つだという。カテゴリーを上げた時、メディアやファンの重圧をどう凌ぐか。下敷きの経験になる。毒親のプレッシャーを上手くいなせないようなら、より多くの関心が集まるチームでマネジメントできるはずはない。不満を封じるだけの観察眼や行動力、あるいは求心力が欠かせないのだ。
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ただ、子供にとって親は最も近いところにいる。毒親に育てられると、チームでも居場所を作れない。毒素を浴びることで、自分を顧みるよりも責任転嫁する癖が身についてしまう。あるいは、好きになりかけたサッカーを嫌いになるかもしれない。
最後に、パパがすべきではない5つの項目を挙げておこう。
[1]勝敗で叱らない。
[2]命令をしない。やり方を強制せず、基本的には寄り添う。
[3]失望や怒りを、できるだけ表に出さない。
[4]感情を制御し、暴力は当然だが、汚い言葉を使わない。
[5]子供の将来について大風呂敷を広げず、限界も決めない。
なぜ娘や息子がサッカーをしているのか? それを問い続ける。それが毒親にならない条件だ。
(小宮 良之 / Yoshiyuki Komiya)